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小木曽 公尚
セッションID: F2-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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ハイブリッドシステムに対するシステム検証手法の一つに,可到達性解析がある.連続時間システムでは,正確な可到達集合を求めることが困難であることから,様々な近似計算手法が報告されている.本発表では,そのような可到達性解析に関する最近の研究動向として,A. Girard らが中心となって提案されている,Zonotope(集合)表現を用いた可到達性解析の手法を概観して紹介する.
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寺田 早百合, 潮 俊光
セッションID: F2-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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マルチタスクリアルタイムシステムでは過負荷状態の回避が重要な課題である.各タスクからリリースされるジョブの実行時間を削減することやそのデッドラインを遅らせることによって過負荷状態を避けることができるが,この場合タスクの効用は減少する.本報告では,各タスクはマルチバージョンタスクとし,各バージョンに対して実行に必要なリソース量とその効用が既知であるとする.各タスクがリリースするジョブの最適バージョン決定問題をスラックに基づくスケジュール可能性のもとでシステム全体の効用を最大化する最適化問題として定式化する.そして前向き動的計画法による最適解導出アルゴリズムを提案し,さらに状態数の削減による計算の効率化について考察する.最後に例題を用いて提案手法の有効性を示す.
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稲垣 伸吉, 鈴木 達也
セッションID: F2-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本論文では,多脚歩行ロボットの分散型歩行制御法である接地点追従法を対象とし,動作検証をモデル検査に基づいて行う方法について述べる.
そこでは,ソフトウエア(制御アルゴリズム)とハードウエアの挙動を同時にオートマトンとして表現し,モデル検査ツールであるSPINを用いる.
そして,歩幅に当たるパラメータを変えながら検証を行った結果を示し,その有効性を示す.
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田崎 勇一
セッションID: F2-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本稿ではポスト組込みシステムとして注目されつつあるCPS(Cyber-Physical System)に焦点を当て、その理論構築の方向性について議論する。組込みシステムでは、計算や通信に重点が置かれるためハードウェアの向こう側にある物理系の存在は陽に意識されて来なかった。一方でハイブリッドシステムは連続状態を持つことで物理系を強く意識しているが、システムが本来持つ空間的構造が大きく捨象されている。両者の長所を併せ持つモデルとして期待されるCPSの最近の研究動向を俯瞰しつつ、空間性(=ネットワーク構造)と物理特性(=連続ダイナミクス)を陽に含んだ新しいシステムモデルの形を模索する。
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失敗事例に基づく実用技法開発
小河 守正
セッションID: G2-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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著者は、現場密着型と銘打って、プロセス制御に関する問題解決に取り組んできた。この活動では、失敗を重ねながらも、一般性のある問題解決のための実用技法を見出せる場合がある。これを失敗事例と共に紹介することは、そこに研究開発的な要素は無くても、現場のプロセス制御を担う技術者には有用であると考えている。ここでは、実用PID制御則の多様性を整理し,その制御性能を同等にするPIDパラメータ設定値の等価変換方法を与える.
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藤井 憲三, 林 隆則, 山本 透
セッションID: G2-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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PAREX装置吸着塔の切り替え制御に非線形モデルをトランジション制御(PERFECTER)を開発適用した. PERFECTERは非線形予測モデルを逆に用いる制御手法である.本手法の概要と有効性について報告する。
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重松 秀, 米谷 昭彦
セッションID: G2-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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熱系プラント制御において有効な制御対象モデルであるSOAPiモデル(2次遅れ系+1次オールパスフィルタ+積分器)を提案し、制御対象モデルの同定からPIDパラメータ調整までを自動化する手法を提案する。制御対象モデルの同定にはミットサイクルを利用した手法を用い、同定から得られた制御対象モデルのパラメータに応じたPIDパラメータチューニング則を構築する。
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馬場 一嘉, 西谷 紘一
セッションID: G2-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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国内の化学などのプラント運転に用いられるDCS(Distributed Control System)におけるグラフィック画面の仕様およびこれに関連した変更管理などに関するアンケート調査を実施し、DCSグラフィック画面の仕様に関する最近の傾向を明らかにした。発表では、アンケートの結果について紹介し、DCSグラフィック画面における色使いなどの問題点について説明したのち、筆者が提唱するグラフィック画面の推奨仕様について紹介する。
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野田 賢, 倉恒 匡輔, 西谷 紘一
セッションID: G2-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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プラント運転シフトの異常/緊急対応能力を短期的に改善する方策に、スキルレベル評価に基づくシフト編成最適化や支援専門運転員の配置などが考えられる。本講演では、様々な方策による対応能力の改善効果を、ケーススタディを通じて定量的に検証した結果について報告する。
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樋口 文孝, 山本 一三, 高井 努, 野田 賢, 西谷 紘一
セッションID: G2-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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プラント運転システムのディジタル化(DCS化)によりアラーム設置が容易となり、アラームの多発問題を引き起こしている。アラームシステムを有効に機能させるために、運転ログデータのイベント解析を実プラントに適用し、不要アラームを削減した結果について報告する。
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鈴木 哲
セッションID: H2-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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東京ガス根岸工場では供給ガスの熱量調整用にLPG(Liquefied petroleum gas)を使用している。昨年度実施したLPGの液種変更(ブタンからプロパン)に伴う工場内の計装設備対応について報告する。
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田所 真之
セッションID: H2-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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袖ヶ浦工場の内航船出荷設備において、荷役の緊急停止を想定したESVの閉止試験にて当初設計を大幅に上回るサージ圧の発生を確認した。サージ圧を配管設計圧力以下に抑えるためには当初設計を大幅に下回る流量での荷役となり出荷業務の大きな支障となることから、サージ圧抑制策について技術的検討を重ねた。本稿ではこれら取り組みの詳細経緯のほか、取り組みを通じて得た種々の知見をなどを報告する。
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渡辺 雅弘
セッションID: H2-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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導入当初に良好な制御性能を発揮していたプラント高度制御システムが、制御性能の悪化によりしだいに使われなくなる事例がしばしば見受けられる。制御性能が悪化する主要原因はプラント改造、生産量(処理量)変化、原料性状変化等により高度制御システムのモデルが実際のプロセスとずれることによる。
プラント高度制御システムの制御性能がオペレータの許容水準以下になると、オペレータの信頼をなくして二度と使われなくなってしまうといった事例もよく耳にする。多大な作業工数を投入して構築した高度制御システムが使われなくなってしまうのは、無駄の一言に尽きる。以下、プラント高度制御システムの制御性能を満足できる水準以上に保つためのメンテナンス方法について著者の経験を基に述べる。
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立川 公一
セッションID: H2-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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「PIDパラメタチューニング方法の検討、社内標準化」の一環として、PIDパラメータチューニングソフトウェア「ID-P3.0」(ADAPTEX社)を、運転員訓練シミュレータ(OTS)のデータに対して使用した結果と、今後の課題について述べる。
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森 芳立, 川北 真裕, 西村 淳, 末吉 一雄
セッションID: H2-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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製紙工場でのパルプ漂白工程の自動コントロールにモデル予測制御を適用し,さらにpH値に従って段階的に制御ゲインを変化させるpH制御の機能をその中に組み込んだ.その結果,強い非線形性を持つpH値をほぼ安定的にコントロールできるようになると共に,晒効率が高いpH値近傍での自動運転が実現できるようになったため,パルプ白色度品質の安定化と共に漂白薬品の減添に伴う薬品コスト削減も可能となった.
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奥本 理沙, 新谷 智史, 石澤 広明
セッションID: I2-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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近年,食物生産の現場において農業従事者の減少や異常気象が原因となり,品質向上,収量安定化および生産コストの削減が問題となっている.この解決策として,施肥管理や水分供給を最適にすることが求められ,生産者の観察に代わる生産物の生育状態計測が必要とされる.
本研究では,レーザスペックル法を用いて,生産物を破壊せず簡便に生育状態を計測するシステムを試みた.植物葉にレーザ光を照射し,植物葉のわずかな変化をスペックルパターンの時間変動として計測する.この変動から目標の生育情報を得る.時間的に変動する画像を数値化するために,画像処理を行い,各画素ごとに時系列順に輝度変位を取り絶対値を算出して輝度変動画像とした.
輝度変動画像は試料の変化を示し,水ストレスを与えた試料は日変動に伴い輝度変動値は変化し,クロロフィル値と相関を得た.
植物葉中のクロロフィル値とレーザスペックル法から得られた平均輝度変動値との間に,対応関係を確認できた.また,本手法の汎用性を広げるために植物が成長する土壌の水分率と本手法の対応関係を調べた.本手法を用いることで高感度かつ非接触で,植物の生育状態を計測できると考えられる.
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橋本 篤, 林 尚子, 末原 憲一郎, 亀岡 孝治, 公文 敬夫, 細井 克敏
セッションID: I2-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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栽培管理に重要である硝酸態窒素に着目し,赤外分光法を援用した葉モデル中の硝酸態窒素の簡易非破壊定量法について検討した。その結果,葉液をろ紙に含浸させた葉モデル中の赤外吸収スペクトルを解析し,硝酸態窒素の吸収帯のスペクトル情報に基づいた重回帰式を用いることにより,葉モデル中の硝酸態窒素が定量できる可能性が示された。
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西津 貴久, 後藤 清和, 中野 浩平, 山崎 文菜, 前澤 重禮, 大西 康平, 近藤 直
セッションID: I2-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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音響共鳴を利用した高速密度測定装置を開発した.この装置を用いて収穫直後のキウイフルーツ密度の全数測定を行うことで,密度と密接な関係にある追熟後最終糖度を個体別に予測することができる.これにより糖度を反映させた出荷価格の設定が可能となる.講演では最終糖度予測情報を活かした流通管理構想について述べる.
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小林 一樹, 小林 史利, 斉藤 保典
セッションID: I2-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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農作物の生育状態の微細な違いを比較することができる画像ビューアを開発した.開発した画像ビューアでは,複数画像を同時に表示でき,各画像間でズーム倍率と表示位置を共有する.ある画像を拡大縮小や移動しても画像間で同じ構図となるため,対象箇所の微細な違いを比較することが容易となる.本研究では,ブドウ農園で運用した定点カメラの高解像度画像を用い,各段階での生育状態の比較を行う.
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山口 千明, 伊藤 良栄
セッションID: I2-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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遠隔から圃場の状態をリアルタイムに取得するために,安価で耐久性の高い圃場画像モニタリングシステムを開発した.このシステムは低価格な商用USBデバイスとUSBポートを持つブロードバンドルータに導入した組み込み系Linuxで構成される.圃場実験によって,このシステムが農業現場で圃場画像モニタリングするため必要条件の多くを満たしたことを示すことができた.
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森島 美佳, 魚住 超, 上條 正義
セッションID: J2-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本研究では、衛生用マスクについて、デザインの観点から改質および改善策を提案していくことを長期的な目的としている。その基礎研究として、エチケットとしてのマスク着用の効果とウィルス、粉じん、花粉に対する防護効果についての問題点を、実験的に明らかにしていく。
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関口 佳恵, 庄司 裕子
セッションID: J2-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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プロジェクトマネジメントでは複数のステークホルダが関与し、全員が納得できるようなコミュニケーションが望まれるが、実際には、利害の対立や考え方の相違などから、しばしばミスマッチが発生する。本研究では、共創型共同作業支援研究の知見を活かして、複数の者が関与するプロジェクトにいけるコミュニケーションのミスマッチを解消するためのプロセスモデルを提案し、実際のプロジェクトマネジメントの現場での適用可能性について考える。
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大塚 裕子, 長谷川 光司, 佐藤 美恵, 春日 正男, 長尾 嘉英, 庄野 徹, 野呂瀬 幽香, 奥 律哉, 野上 章, 宮澤 由毅
セッションID: J2-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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高度なICT時代において,情報の内容そのものだけでなく,その意図の認知が注目されつつあると考える.しかし,その伝達された情報が正確に受け手側に伝わっているのか,その程度は,などの意図伝達効果について定量的に評価する手法は未だ十分に確立されていない.そこで,その意図伝達効果について調査することとする.
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印象評価を通じた芝居小屋の内装の検討
伊藤 真琴, 三重野 はるひ, 藤沼 誉英, 大倉 典子, 渡辺 洋子
セッションID: J2-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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近年、歴史的建造物の再生利用が盛んに行われるようになってきた。しかし、このような建造物は、史料の不足や、現代との体型・生活様式等の相違から復原案の決定が難しい。そこで、本研究では複数の意見により様々な復原案を比較検討することのできるVR環境を利用して歴史的建造物復原支援システムを構築した。本システムによるVR環境において、内装の材料及び色彩の選定実験を行い、印象評価を通じて相応しい色調や重要な印象を明らかにすることができた。
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一柳 亜衣, 椎塚 久雄
セッションID: J2-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本稿では、英会話の学習教材としてコミュニケーションロボットの新しい活用を提案する。英会話ロボットと、英会話教材のCDでは、どちらが継続的な学習意欲に効果的であるかを比較し、検証する。
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かわいい感の生体信号による検出
大倉 典子, 後藤 さやか, 肥後 亜沙美, 青砥 哲朗
セッションID: J2-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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「かわいい」という感じ方に差のある人工物の画像をバーチャル環境で被験者に提示して、それをかわいいと感じた場合とそうでない場合の被験者の生体信号を比較した。
その結果、かわいいと感じた場合とそうでない場合とで、心拍やMidα波に差のあることがわかった。
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田中 友貴, 西 竜志, 乾口 雅弘
セッションID: A3-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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現実のAGV搬送システムは搬送要求が時々刻々と発生する動的環境であり,AGV間の衝突やデッドロックを生じることなく総搬送時間を最短とする経路作成が求められている.本研究では,ペトリネットで表現されたタスク割当てと経路計画の問題に対し同時最適化法を提案する.提案法では,ペトリネット分解で生成された部分問題を解き,解の調整を繰り返す.動的環境において他手法との比較実験を行い,提案法の有効性を検証する.
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室井 裕喜, 西 竜志, 乾口 雅弘, 高橋 理
セッションID: A3-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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鉄道乗務員運用計画問題とは列車の運行計画に対して乗務員の割り当てを決定する問題である.現状では計画の作成効率や品質がオペレータの熟練度に依存してしまう対話型支援システムを用いて解いており,自動作成システムの開発が強く求められている.本発表では食事時間休憩や連続乗務時間上限など種々の制約を考慮した鉄道乗務員運用計画問題に対する列生成法による解法を提案し,その有効性を検証する.
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平嶋 洋一
セッションID: A3-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本研究では,鉄道における貨車を並べ替える際の移動回数に着目し,
初期配置から最小移動回数で目標配置を実現する方法を提案する.
本手法では,貨車の位置,移動対象の貨車,および,貨車の移動先で
貨物ヤードの状態を定義し,各状態に対する評価値を強化学習の
実現アルゴリズムであるQ-learningを用いて更新する.この際,
送付先別に貨車をグループ化することによって,目標配置を複数設定する.
そして,適切なグループ内の貨車配置,貨車の移動順序,貨車の移動先を
同時に導出することによって,目標配置を達成するための貨車の移動回数
を最小化する.
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榊原 一紀, 前田 忠之, 谷口 忠大, 西川 郁子
セッションID: A3-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
太陽光発電による発電と消費を行う拠点(クラスタとよぶ)が複数集まり,クラスタ間で自律的な電力取引を行うネットワークの構築を考える.全系で安定して効率的な発電・消費を実現するために,数理計画モデルを作成し,地産地消を基本とする電力取引システム設計に求められる諸条件を明らかにする.
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松田 徹也, 貝原 俊也, 藤井 信忠
セッションID: A3-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
市場指向プログラミング(MOP)とは, 計算機上に仮想市場を構築し資源配分問
題を高速に解く最適化手法である.
しかし, 現時点での市場指向プログラミングでは定式化をする際に上限制約につ
いては考慮されていない. そのため配分量に上限を有する資源配分問題にMOPを
適用することは困難である.
そこで我々は,消費者が需要関数を入札する際に上限制約を加えた場合について
定式化し, 資源配分特性の検証を行った.
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黒瀬 伸二, 貝原 俊也, 藤井 信忠
セッションID: A3-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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メモリを代表とする少品種大量生産からSoC(System on Chip)の多品種小ロット生産に軸足を移している半導体製造では、その大規模性と複雑性により、生産スケジューリングの必要性がますます高まっている。
本研究では半導体製造を特徴付けるリエントラントフローショップを対象としたスケジューリング問題に、最適化手法として一般に知られるラグランジュ分解・調整法の有効性を検証し、課題を明確にする。
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桝屋 聡, 乾口 雅弘
セッションID: B3-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
古典的な協力ゲームの理論では,すべての提携の提携値がわかっていると仮定してきた.しかし,現実には,一部の提携に対する提携値しかわかっていないことも少なくない.本研究では,提携値情報が不完全な協力ゲームとその解について考察する.優加法性を仮定し,与えられた情報から求められる上限ゲームと下限ゲームとそれらの性質を議論する.また,最も単純な場合に,多くの観点から合理的と考えられる焦点解の存在を示す.
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片岡 利延, 乾口 雅弘
セッションID: B3-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
本研究では,Dempster-Shafer の証拠理論における知識更新モデルについて考察する.従来,Dempster, Yager, DuboisとPradeらなどにより,種々の結合規則が提案されてきた.これらは知識・情報の独立性を仮定したものである.本研究では,知識・ 情報の従属性を考慮した結合規則をいくつか提案し,その性質を吟味するとともに, 従来法との相違を明らかにする.
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多井 誠人, 河内 諒, 巽 啓司, 谷野 哲三
セッションID: B3-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
本研究では,マルチクラス識別のためのサポートベクトルマシンの一つである一対多手法に着目し,その改良モデルを提案する.一対多手法は,各2クラス間の識別超平面の組み合せによる識別関数を用いるが,識別超平面群とデータとの距離で定義される幾何マージンは考慮されていない.本研究では,マルチクラス識別問題をその複数の幾何マージンを同時に最大化する多目的最適化問題として定式化し,汎化性の向上を目指す.さらにこの問題の弱パレート最適解が,1目的2次錐計画問題から得られることを理論的に示す.最後に,数値実験により従来モデルに対する提案モデルの有効性を検討する.
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村上 啓介, 森田 浩
セッションID: B3-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
本研究では不確実な状況下での配送計画問題を集合被覆問題として定式化し、列生成法を用いたアプローチで解を求める。列生成法を用いたアプローチとは大規模な整数計画問題を解くための方法であり、配送計画問題においては有望な実行可能ルートのみを列挙し、最終的に列挙されたルートの中から最適な組合せを見つけることで配送計画を求める方法である。
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孫田 祐哉, 田中 環, 山田 修司
セッションID: B3-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
本研究ではベクトル空間における集合の様々なスカラー化関数に対する数値計算法を提案する.従来,多目的計画問題に対して様々なスカラー化手法が考えられ数値計算に利用されてきた。最近,ベクトル最適化や集合値最適化(集合計画問題)では,錐による半順序構造に基づいた非線形スカラー化関数を利用した結果が数多く発表されている。本研究では,それらを組合わせ,大域的最適化手法を用いて,集合をスカラー化する数値計算法を紹介する。
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山田 修司, 田中 環, 谷野 哲三
セッションID: B3-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
フリー
本研究ではリプシッツ最適化問題に対する頂点間の隣接関係を用いた内部近似法を提案する.本研究で提案するアルゴリズムはリプシッツ最適化問題を高次の半球上での最適化問題に変換し,その半球を凸多面体で内部近似することで大域的収束性が保証され, 暫定解列の任意の集積点が対象問題の大域的最適解となることが示される.また, 逐次的に更新される凸多面体の頂点の計算効率を向上させるために, 頂点間の隣接関係を利用する.
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佐伯 正美
セッションID: C3-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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数式モデルを同定することなく,過渡応答データを用いて,直接にPID制御器のゲインを決定する方法を既に提案している.この方法は設計者が与えるべきパラメータがほとんど無く,感度関数のゲイン特性の整形がおこなえるので,利用しやすい.非線形システムにも適用できるなど,柔軟で適用範囲が広い.本稿では,この方法の有効性を明らかにする目的の一環として,非線形系に対してゲインスケジュールドPID制御器を構築する.各動作点でのPID制御器の設計にデータ駆動ループ整形法を適用する.双線形モデルに対して具体的に制御器を設計し有効性を示す.
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穴井 宏和
セッションID: C3-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本講演では、PI,PID制御器を代表とする固定構造をもつ制御器の設計において、数式処理における代数的最適化手法であるQuantifier Eliminationを用いたシステマティックなパラメータ空間アプローチ手法について解説し、適用事例やツールのデモも合わせて紹介する。
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松末 育美, 藤中 透, 大松 繁
セッションID: C3-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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本研究では,むだ時間を含む倒立振子の安定化制御を行った.
実験で用いた倒立振子は,種々の不確かさを含むものであり,
通常の制御系設計法により良好な結果を得ることが困難である.
そこで,オンラインでゲイン調整を行った.実験により,提案手法
の有効性を検証した.
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山本 透, 末廣 百合香, 脇谷 伸
セッションID: C3-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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閉ループデータを用いた制御系設計法として、FRIT法が提案されている。本稿では、これを離散時間系に拡張すると共に、PIDパラメータの算出に遺伝的アルゴリズムを適用する方法を提案する。また、本手法の有効性を、熱プロセス(射出成形プロセス)への応用を通して検証する。
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大松 繁, 吉岡 理文, 藤中 透
セッションID: C3-5
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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ニューロPIDはニューラルネットワークに基づいたPID制御である。本論文では階層型ニューラルネットワークへ誤差逆伝播アルゴリズムを用いてPIDゲインをチューニングする手法を導出する。この制御法はプラントの入出力データは必要であるが、プラントの数式モデルは不要である。ニューロPIDの応用例として、電気自動車のトルクと速度制御について考察する。
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井前 讓, 吉村 幸一郎, さい 貴生, 小林 友明
セッションID: C3-6
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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PID制御系設計をディスクリプタ形式表現から見直す.微分器をディスクリプタ表現することにより,PID制御系を標準的な非線形最適制御問題に変換する.標準的最適制御問題は入力と状態の混合拘束条件を含むが,本定式化により実時間制御アルゴリズムが適用可能となる.PID制御パラメータを時々刻々に適応的に修正する制御系設計法を提案し,非線形システムを視野に入れた適応型PID制御系設計法を検討する.
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鈴木 智也
セッションID: D3-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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経済システムなどの複雑系では,内在する要素が複雑に相互作用するため,全体の振舞いは複雑になり,その結果,予測や分析が困難になる.
しかし,システムの振舞いとして観測できる時系列データを用いて各要素間の因果構造を同定できれば,システム全体のモデル化に役立ち,予測や分析を行う上で有利になる.
このような動機から,各要素間の振舞いに対して相関係数や偏相関係数などを見積り,因果の有無を判別する方法がある.
しかし自然界の多くのシステムは非線形性を有するので,常に線形統計量で因果推定が行えるとは考え難い.
そこで本研究では,遺伝的アルゴリズムを用いて,過去のデータを上手く予測できるような最適予測モデルを探索する.
予測対象変数と因果関係にある変数らは,その最適予測モデル内に取り込まれている可能性が高いため,これを参照することでシステムの因果構造を推定する.
さらに,実システムにおいて外的要因によって構造が変化している場合,動的に予測モデルの最適化を行う必要がある.
数値実験では,実際の複雑システムを予測対象とし,本手法の有用性について検討する.
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長谷川 幹雄
セッションID: D3-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
会議録・要旨集
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異種無線ネットワーク環境下において、無線リソースの利用効率を最適化する自律分散型選択アルゴリズムを、高次ニューラルネットワークのダイナミクスを応用することで実現する。シミュレーションによって、本手法の有効性を示した。さらに、実験ネットワークに実装し、実際に動作することも確認した。
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中野 秀洋, 宇谷 明秀, 宮内 新, 山本 尚生
セッションID: D3-3
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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本論文では,カオス的パルス結合ニューラルネットワーク(CPCNN)の同期現象と,それを用いた無線センサネットワーク(WSN)における情報収集機構(DGS)への応用について議論する。CPCNNは複数のカオス的スパイク発信器(CSO)によって構成され,互いが出力するパルス列で結合することによって実現される。まず,CPCNNが呈する代表的なカオス同期現象について紹介する。次に,CPCNNを用いたDGSについて説明する。提案するDGSは,単一のシンクノードをもつWSNだけではなく,複数のシンクノードをもつWSNに対しても効果的に情報を収集することができる。数値実験を行い,センサ情報に対する転送率や中継ノード数を評価し,提案するDGSを用いればWSNの長寿命化が図れることを示す。
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安東 弘泰, 堀尾 喜彦, 合原 一幸
セッションID: D3-4
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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神経細胞では、カオス的挙動が観測されており、その数理モデルがさまざまに提案されている。本講演では、まずカオスダイナミクスの適応的制御法を紹介し、それを神経細胞のカオス的写像モデルへ適用する。さらに、そのアナログ回路実装やノイズの影響などを考察する。
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市川 正志, 松本 啓之亮
セッションID: E3-1
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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近年,インターネットの拡大によりWeb 上に様々なサービスが提供されている.しかし,それに伴いユーザの要求も複雑化しており,ユーザが自らの要求を満たすにはサービス同士を組み合わせて利用しなければならず,それはユーザにとって負担となる.この点を解決するために,様々なサービス連携支援システムが提案されている.しかし,それらのシステムはWeb アプリケーションを連携させるためのコンポーネントとして扱うには,Web サービスへ変換するルールの作成などが必要であり,コストがかかる.そこで本研究では,Web サービスだけでなくWeb アプリケーションも容易に連携可能なWeb 上のサービス連携支援システムを提案する.
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岡部 達也, 松本 啓之亮
セッションID: E3-2
発行日: 2009年
公開日: 2010/01/22
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本稿ではサービス連携支援システムを提案する。Web上で提供されている多種多様なサービスを有効に活用するため、提案システムはWebブラウザ上でユーザの支援によりWebラッパを生成し、Web上の複数のサービスからその処理結果部分を抽出し、マッシュアップのコンポーネントとする視覚化インタフェースを提供する。これにより、ユーザに適合したサービスを組み上げ、ユーザの負担を軽減させる。
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