文化経済学

文化産業論序説

山田浩之

2002 年 3 巻 2 号 p. 1-7
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_1

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文化産業の定義をはっきりさせ、その範囲を明確にすることは、文化経済学の研究対象とも関係して重要な課題であるが、未だ十分に考察されていない。本論文はこの課題に答えようとするものであるが、まず、文化産業の文化及び産業概念の検討が行われ、さらに従来の文化産業論へのアプローチやその分類が紹介される。次いで、文化活動の意義は創造性にあることを踏まえて、種々の文化活動は、創造性-再創造性 (娯楽性) の軸と感性-知性の軸からなる二次元上に位置づけることが可能であり、それによって、芸術、学術・出版、ゲーム、娯楽・生活文化の4グループに分類される。この文化活動に対して、それと前方連関関係にある文化支援産業と後方連関関係にある文化利用産業が存在することを指摘して、これら全体が広義の文化産業を構成する、と考える「文化産業のリンケージ・モデル」が提示される。

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文化基本法論

欧州統合時代における文化政策とヘーベルレの理論

小林真理

2002 年 3 巻 2 号 p. 9-19
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_9

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芸術文化支援 (メセナ) の新たな方向

企業のメセナ活動の変化に着目して

加藤種男

2002 年 3 巻 2 号 p. 21-27
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_21

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「文化政策学」の論点

根木昭

2002 年 3 巻 2 号 p. 29-34
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_29

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映画と政府

20世紀前半におけるイギリス〈映画政策〉の足跡

市橋秀夫

2002 年 3 巻 2 号 p. 35-47
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_35

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本稿では20世紀前半のイギリス映画政策、すなわち映画関連の各種法制・政府施策・公的組織の成立過程と機能、その変遷の過程をサーヴェイする。イギリス映画政策の歴史は、産業面および文化面の両方でハリウッドに対抗しうる映画振興の試みの歴史であった。イギリスにおける映画産業の構造と映画政策のあり方は1980年代以降変貌したと言われているが、イギリス映画政策の直面するこの基本課題は、今日もなお当時と変わっていない。

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米国におけるパブリック・アート概念の成立

嚆矢としてのグランドラピッズ市カルダー彫刻

秋葉美知子

2002 年 3 巻 2 号 p. 49-61
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_49

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今日的意味でのパブリック・アート概念の成立は、1967年にNEA (全米芸術基金) が「アート・イン・パブリック・プレイス」プログラムを創設したことに起源をもつ。本稿は、このプログラムによる第一号作品として1969年にグランドラピッズ市に設置されたアレクサンダー・カルダーの彫刻「ラ・グランド・ヴィテス」をパブリック・アートの嚆矢と位置づけ、その設置に至る経緯を考察することにより、米国におけるパブリック・アートのオリジナル概念を論じる。

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CVMによる「文化資本」の便益評価の試み

世界遺産富山県五箇山合掌造り集落の事例研究を通じて

垣内恵美子, 吉田謙太郎

2002 年 3 巻 2 号 p. 63-74
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_63

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本稿は、CVMによる文化資本の客観的、定量的な便益評価の試みとして、世界遺産富山県五箇山合掌造り集落を取り上げ、観光客調査 (二段階二項選択法) を実施、ランダム効用モデルによる分析を行った。その結果、合掌造り集落の便益は遺贈価値を中心とし、総WTPの規模も大きく「文化資本」として投資に十分耐えうる財であること、観光客集団は受益者であるとともに、基金提供者、ボランティアなどとなりうる可能性があり、国の支援も求めていることが明らかとなった。

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伝統的産業集積地の諸課題と再生過程における文化の果たす役割について

陶磁器産業が集積する岐阜県東濃地域を事例として

古池嘉和

2002 年 3 巻 2 号 p. 75-86
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_75

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本研究の主たる目的は, 伝統的産業の抱える諸問題を明らかにすることである。その上で, 産業の競争力と文化との関係性を考察し, 競争力のある産地として再生を図る方向を示唆する。なお, 本研究においては, フィールドとして岐阜県の東濃地域を選定し, 実証研究を行った。

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戦後日本の芸術分野における国際文化交流

大木裕子

2002 年 3 巻 2 号 p. 87-96
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_87

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日本の文化交流は、芸術家・文化人の派遣、招聘など人的交流を中心に始められ、その後オーケストラや歌舞伎の公演、日本古美術展など単発の催し物事業、近年では次第に大規模な文化事業として展開されるようになった。「フジヤマ・ゲイシャ」に代表された日本の姿から、現在の世界に認められる日本文化は、歌舞伎をはじめとした日本伝統文化に留まらず、文学からマンガ・アニメといつた大衆文化にまで拡大の一途をたどっている。

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Bruno S. Frey and Alois Stutzer, Happiness and Economics: How the Economy and Institutions Affect Human Well-Being, Princeton University Press, 2002

林敏彦

2002 年 3 巻 2 号 p. 97-98
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_97

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クロード・モラール著, 諸田和治・阪上脩・白井泰隆訳『バベルの神話-芸術家と文化政策』法政大学出版局, 2001年イヴ・レオナール編, 植木浩監訳, 八木雅子訳『文化と社会-現代フランスの文化政策と文化経済』芸団協出版部, 2001年

友岡邦之

2002 年 3 巻 2 号 p. 99-101
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_99

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川崎賢一・佐々木雅幸・河島伸子著『アーツ・マネジメント』放送大学教育振興会, 2002年

伊藤裕夫

2002 年 3 巻 2 号 p. 102-103
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_102

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徳丸吉彦・利光功『芸術文化政策I: 社会における人間と芸術』/根木昭『芸術文化政策II: 政策形成とマネージメント』放送大学教育振興会, 2002年

河島伸子

2002 年 3 巻 2 号 p. 104-105
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_104

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入場料金/日本とフランスの調査から

土方与平

2002 年 3 巻 2 号 p. 107-110
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_107

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男女共同参画社会と文化創造計画

女性によるまちづくり・会津若松市の試み

後藤宣代

2002 年 3 巻 2 号 p. 111-114
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_111

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国際文化経済学会大会に参加・報告して

中谷武雄

2002 年 3 巻 2 号 p. 115-116
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_115

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文化経済学会大会・シンポジウム「地域共生型劇場・フェスティバルの経済効果」より

劇場と地域の共生に関する3つの事例

後藤和子

2002 年 3 巻 2 号 p. 117-118
発行日: 2002/09/30
公開日: 2009/12/08

DOIhttps://doi.org/10.11195/jace1998.3.2_117

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