日本呼吸器外科学会雑誌
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11 巻 , 7 号
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  • 笹野 進, 大貫 恭正, 小山 邦広, 銭 勇, 新田 澄郎
    1997 年 11 巻 7 号 p. 798-806
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    代用気管への応用を目指して, イヌ自家遊離空腸とDacron製人工血管による複合体を作製し, 頸部気管の置換実験を行った (n=18).遊離空腸の粘膜上皮, 粘膜固有層を鈍的に剥離し, basic fibroblastgrowth factor (bFGF) を溶解したフィブリン糊を用いて人工血管内面に接着し, 複合体を作製した.頸部気管を約20mm (4~5軟骨輪) 切除し, 複合体を置換吻合した.漏水量の低いwoven Dacron人工血管を使用し, bFGF を使用しなかった群 (I群, n=3), bFGF濃度を2.5μg/mlにした群 (H群, n=3), さらに, 高漏水量のknitted Dacron 人工血管を使用し, bFGF を使用しなかった群 (III群, n=3), bFGF 濃度を2.5μg/mlにした群 (IV群, n=3), bFGF 濃度を5.0μg/mlにした群 (V群, n=6) の5群で比較検討した.I, II, III群では気管粘膜上皮の新生, 新生血管増生は共に認められなかった.V群では, 置換後2週で吻合部において最長5mmの気管粘膜上皮の新生所見が肉眼的, 組織学的に認められ, 複合体周囲の新生血管増生は著明であった.IV群では気管粘膜上皮の新生は認められたが, 新生血管増生はV群より軽度であった.以上より, 自家遊離空腸と高漏水量のknitted Dacron人工血管による複合体は, bFGFを併用することにより有効な代用気管となる可能性が示された.今後, 複合体内面の気管粘膜上皮による完全被覆を達成するためには, 空腸と人工血管の接着方法の検討, poresizeの大きい人工血管あるいはメッシュの使用, 高濃度のbFGF 投与, bFGF 総投与量の増加などを考慮する必要があると考えられた.
  • 斉藤 裕, 春原 哲之, 天谷 奨, 松永 康弘
    1997 年 11 巻 7 号 p. 807-811
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    肺癌に対し気管支形成術を行った20例を肺動脈形成も併せて行った8例とそうでない肺動脈非形成群12例に分けて検討した。肺動脈形成群の病期は, 1期1例, II期3例, IIIA期3例, IIIB期1期で, 肺動脈非形成群では1期8例, II期1例, IIIA期3例であった.気管支はすべて管状切除され, 肺動脈は管状切除2例, 窓状切除直接縫合6例で, 吻合部への被覆は行わなかった.術後合併症は肺動脈形成群の50%に発生したが, 吻合部に関するトラブルはなかった。また両群とも手術死や在院死は認めなかった.5年生存率は肺動脈形成群で68.5%, 肺動脈非形成群で61.7%であった.
    気管支・肺動脈形成術は術後の管理に注意が必要であるが, 肺癌に対し根治性を有する肺機能温存術式と考えられた.
  • 井上 修平, 藤野 昇三, 手塚 則明, 花岡 淳, 澤井 聡, 小西 孝明, 紺谷 桂一, 加藤 弘文, 森 渥視
    1997 年 11 巻 7 号 p. 812-816
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    1992年6月から1996年12月までに当科で自然気胸に対し, 56例 (63側) の胸腔鏡下手術 (video-assistedthoracic surgery : VATS) を施行した.この63側を前期 (1992年6月~1994年8月) 31側と後期 (1994年9月~1996年12月) 32側に分けて比較することにより, VATSの成績とその問題点について検討した.両群の手術適応, 性別, 年齢に有意差はなかった.手術時間と手術後在院期間が後期群で有意に減少した.術後気胸再発は前期群のみに3例 (全体の4.8%) 認められ, それぞれ術後9, 10, 16日目に発症し, 2例に再手術を要した.再発の原因はVATS時の嚢胞の見逃しであった.後期群でVATSの成績が改善した理由は手術技術の向上及び適切な手術器具の選択によることと, 術前の胸部X線写真, CT写真評価が重要であった.気胸に対するVATSは安全であり, 在院期間の短縮, 疼痛軽減などの利点があり, 成績の面でも開胸術に劣らないものと考えられた.
  • 小森 宏之, 山下 純一, 箕田 誠司, 最勝寺 哲志, 高井 英二, 阿部 道雄, 岡部 明宏, 上妻 裕之, 田嶋 哲二, 箕田 修治, ...
    1997 年 11 巻 7 号 p. 817-822
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    1977年から1994年の間に外科治療を施行した重症筋無力症 (MG) 30例について, その治療効果を寛解率と有効率の観点から検討した.全体の最終効果は寛解率20.0%, 有効率76.7%であり, 術後長期間を経過した症例ほど高い治療効果がみられる傾向にあった.手術効果と種々のMG関連背景因子との関連性について検討すると, 性別, Ossermann病型, 抗アセチルコリン受容体抗体価, 胸腺腫の有無手術術式においては, 治療効果に有意差を見い出せなかった.しかし, 手術時年齢について検討すると, 40歳未満の若年者の有効率は90.8%であり, 40歳以上の68.4%より有意に高値であった.また, 術前の病悩期間別に検討すると, 有効率は1年未満 (91.7%), 1~3年 (76.9%), 3年以上 (40.0%) であり, 病悩期間の短い症例ほど有意に高い有効率をみた.以上の結果より, MG発症後早期の胸腺摘出術が望ましいと考えられた.
  • 稲葉 浩久, 太田 伸一郎, 西村 俊彦, 伊藤 靖, 石田 格
    1997 年 11 巻 7 号 p. 823-828
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は64歳, 男性.生来健康.左自然気胸を発症し, 当院紹介となった.胸部X線写真・胸部CT検査にて, 心嚢気腫像と心臓の左側への偏位及び下葉底区の無気肺を認め, 左心膜欠損のため心臓が左胸腔に逸脱したと判断した.左開胸術下で直視下に観察したところ, 左心膜及び隣接壁側胸膜の完全欠損を認めた.ブラを切除後, 下葉を十分に吸痰・加圧したところ, 肺の再拡張を認め, 心臓の固定も安定した.左心膜は完全欠損であるが, 嵌頓をおこす恐れは無いと判断し, 心膜の形成は行わなかった, 術後経過は順調である.
  • 神谷 勲
    1997 年 11 巻 7 号 p. 829-833
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    円形無気肺の77歳男性の症例を報告した.胸部X線写真で右下肺野に類円形の腫瘤陰影があり, 胸部X線断層写真, 胸部CTで胸膜肥厚とcomet tail sign を認め円形無気肺を最も疑った.しかし, 胸部X線写真で腫瘤陰影は辺縁不整で長径が8.0cmと大きく, 胸部CTでは多数の胸膜腫瘤を認め肺癌の可能性も否定出来ず, 手術を施行して病理組織学的にも円形無気肺と診断した.さらに一年後の胸部X線写真でも腫瘤陰影に変化がないため, MRI検査とヘリカルCTによる三次元CT画像検査を施行しその画像的特徴についても考察を加え報告した.
  • 徳野 慎一, 千先 康二, 田中 良昭, 野上 弥志郎, 奥森 雅直
    1997 年 11 巻 7 号 p. 834-838
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    デスモイドの局所再々発例に対し, 胸壁合併切除とチタンメッシュプレートによる胸壁再建を行った.
    胸郭の欠損範囲は12×20cmにおよび, 後方の支持となるべき肋骨も前回手術で既に切除されていた。チタンメッシュプレート (7.8×22.5cm, 厚さ0.5mm) をsoft marlex mesh 2枚ではさみ, 欠損部全体を覆えるように形成して, 小児用ステンレスワイヤーで胸壁に固定した.その上から大胸筋を被覆した.
    術後経過は良好で, 組織反応もなく, 胸郭の保持・呼吸機能の維持も良好であった.また, 胸部単純X線写真, 胸部CT写真で肺野の観察に支障はなかった。
    チタンメッシュプレートは, 軽量で十分な硬性と優れた組織適合性を有しており, 広範囲胸壁切除後の補填材料として有用であると思われた.
  • 花岡 孝臣, 矢満田 健, 高砂 敬一郎, 町田 恵美, 吉田 和夫, 宮澤 正久, 金子 和彦, 青木 孝學, 羽生田 正行, 天野 純, ...
    1997 年 11 巻 7 号 p. 839-844
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    右鎖骨上窩に発生したデスモイド腫瘍再発に対する再手術例を経験したので報告する.症例は, 51歳, 女性で, 1992年10月, 他院にて右鎖骨上窩腫瘍に対する手術が施行された.1995年5月同部の再腫脹及び右上肢の熱感と疼痛を主訴に当科に入院した。精査の結果, 右鎖骨上窩腫瘍再発の診断で1995年6月14日再手術を施行した.78gの腫瘤を初回手術時の人工血管とともに摘出し, 右鎖骨下動脈人工血管再置換術を施行した.病理組織学的検索の結果, 腫瘍は, 右鎖骨上窩の胸壁デスモイド腫瘍再発と診断された.本腫瘍の治療原則は, 可及的広範囲切除と思われるが, 本症例のごとく再発例に対しても積極的な外科治療が必要と思われる.
  • 成瀬 博昭, 片山 良彦, 稲田 潔
    1997 年 11 巻 7 号 p. 845-849
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は, 59歳男性.1984年9月腎癌にて右腎摘除術を受けた.1994年12月両側肺転移にて開胸肺部分切除術を受け, 以後Inter feron α (IFN α) を投与されていた.1995年4月当院を紹介され, 左葉気管支間リンパ節転移と思われる腫瘤を認めた.IFN α加療を継続し10ヵ月間は腫瘤の増大はなかったが, 1996年3月血疾を自覚し, 腫瘤は増大した.気管支鏡検査前処置中に大量喀血をきたしBAE施行後左肺摘除, 縦隔リンパ節郭清術を施行した.腫瘍は4×2.5×2cm.病理組織学的検索にて腎癌の肺転移と診断され, 葉気管支間リンパ節への転移が増大したと考えられた.術後IFN α再開, UFT内服を開始, 14ヵ月の現在再発転移の兆候はない.腎癌の肺転移は, 小さく多発傾向を示し, 肺機能温存を考慮した小範囲切除を原則とすべきである.しかし, リンパ節転移を認めるものは原発性肺癌に準じた手術をする必要がある.
  • 金子 隆幸, 上村 晋一, 原田 洋明
    1997 年 11 巻 7 号 p. 850-855
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    過去10年間に3例の肺吸虫症の患者を経験した.全例, 男性.症例1は55歳, 主訴は血痰.右上葉に結節影を認め, 肺結核が疑われ6ヵ月間抗結核剤の投与を受け, さらに半年後の胸部X-Pで陰影が増大したため肺腫瘍も疑われ, 右上葉切除術を施行し肺吸虫症の診断を得た.症例2は45歳, 主訴は血痰.胸部CTにて胸水貯留と肺内に腫瘤陰影を認め, 血性胸水を吸引したことから, 肺癌による癌性胸膜炎が疑われたが, 喀疾から虫卵が検出された.症例3は13歳, 主訴は腹痛.腹膜刺激症状があり腹膜炎が疑われたが, 胸部異常陰影を合併し, 猪の生食の既往もあることから喀痰検査を行い虫卵が検出された.症例2と症例3は術前に肺吸虫症の診断がつき, 手術は行わず内服治療のみで軽快した.全例に猪の生食の生活歴があったが, 共に初診時の問診で聞き落とされていた.胸部異常陰影を認める患者では, 現在でも肺吸虫症を考慮した生活歴の問診が大切と思われた.
  • 川真田 修, 石塚 真示, 渡邊 剛正
    1997 年 11 巻 7 号 p. 856-860
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は69歳女性.1981年の検診で胸部異常陰影を指摘され近医受診.精査し良性肺腫瘍の診断で経過観察されていた.1996年の胸部X線で腫瘍の若干の増大を認めたため, 切除目的で当科紹介された.全身麻酔下にトロッカーを3ヵ所より挿入し, 胸腔鏡下に腫瘍核出術を施行した.切除組織の免疫組織学的検討では, alpha-smooth muscle actin, Cytokeratin, CD68, Virnentine, が陽性であり, c-myc, p53, CD34, estregen receptor, progesterone receptorをま陰性であった.肺硬化性血管腫は, 長期間経過観察され, 腫瘍の増大傾向が乏しく, CTなどの精査で転移の所見がなければ良性腫瘍と診断してよく, このような腫瘍に対しては, 胸腔鏡下核出術を選択してもよいと思われた.
  • 山田 俊介, 儀賀 理暁, 小坂 昭夫
    1997 年 11 巻 7 号 p. 861-864
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    症例は58歳女性, 自動車事故による外傷性クモ膜下出血, 右多発肋骨骨折, 右肺挫傷, 右骨盤骨折の診断で入院.受傷後7日目に右血胸を認めた.胸腔ドレーン挿入後の胸部X線で右横隔膜挙上を認め, MRIで肝ヘルニアを伴う右横隔膜破裂と診断した.受傷21日目に胸腔鏡ガイド下小開胸による横隔膜修復術を行った.
  • 島谷 慎二, 笹本 修一, 加藤 信秀, 高木 啓吾, 濱田 聡, 奥山 伸男, 川崎 宗泰, 徳弘 圭一, 小山 信彌, 山崎 史朗
    1997 年 11 巻 7 号 p. 865-872
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    一時的バイパス設置下に切除し得た大動脈漫潤肺癌2例を経験した.症例1は64歳男性, 左上葉大細胞癌。腫瘍は下行大動脈に浸潤しており, 左鎖骨下動脈一下行大動脈間にバイパスを設置し大動脈の外膜のみを剥離して, 左上葉切除によって摘出した.症例2は48歳男性, 左下葉腺癌.腫瘍は下行大動脈に浸潤しており, 腫瘍を挟み下行一下行大動脈間にバイパスを設置して大動脈環状切除を行い, 左下葉切除によって摘出した.肺癌の大動脈浸潤例に対する一時的バイパスの設置は補助循環を使用する事なく簡便でかつ安全な方法であると考えられた.
  • 松岡 勝成, 伊東 政敏, 上野 陽一郎, 五十部 潤, 小林 孝暢, 近藤 展行
    1997 年 11 巻 7 号 p. 873-876
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    胸部X線, CTにて薄壁空洞陰影を呈した肺原発扁平上皮癌の1例を経験した.症例は64歳の男性で, 検診にて胸部異常陰影を指摘された.自覚症状はなく, 喫煙歴は20本/日を44年間であった.胸部X線にて, 左上肺野に空洞を伴った直径7.5cmの腫瘤陰影を認めた.胸部CTでは, 腫瘤は内部不整な空洞を伴っており, 最大壁厚は7mmであった.画像上, 薄壁空洞であったが, 血中CEAが高値であり, 気管支鏡検査では診断がつかず肺癌も疑われたため開胸生検を施行した.腫瘍は左上葉に位置し, 大きさは75×45×40mmで, 片肺換気後も虚脱せず緊満していた.原発性肺癌の約6~8%に空洞を伴うとされているが, 薄壁空洞陰影を呈するものは希である.咳嗽・喀痰を伴わず, 検診で発見された薄壁空洞を呈する肺原発扁平上皮癌の1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する.
  • 八柳 英治, 平田 哲, 小久保 拓, 森山 博史, 越湖 進, 杉本 泰一, 野坂 哲也, 山崎 弘資, 笹嶋 唯博, 久保 良彦
    1997 年 11 巻 7 号 p. 877-883
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    教室で経験した気管原発悪性腫瘍4例について検討した.内訳は腺様嚢胞癌, 扁平上皮癌が各2例であった.呼吸困難が全例に, 咳嗽, 血痰が各2例に認められ, 平均病悩期間は13ヵ月であった.気管管状切除端々吻合術, 喉頭気管合併切除+永久気管瘻造設術, 分岐部直上気管膜様部切除術, 分岐部鞍状切除術 (Lowering the tracheal carina) を各1例に施行した.腺様嚢胞癌2例はともに術中病理で断端陽性であったが追加切除は行わなかった.扁平上皮癌では2例中1例にリンパ節転移が認められた.縦隔リンパ節転移が認められながら術後照射を施行しなかった扁平上皮癌症例は1年9ヵ月後に再発死亡したが, 術後照射施行例2例を含む他の3例は9~14年経過した現在無再発生存中である.気管原発悪性腫瘍には, 根治性を求め外科的切除を第一選択とすべきであるが, 腫瘍特性や発生部位, 患者の状態を考慮し切除範囲, 術式を決定することが重要と考えられた.
  • 岩渕 裕, 嘉村 哲郎, 田中 道雄, 小中 千守, 加藤 治文
    1997 年 11 巻 7 号 p. 884-889
    発行日: 1997/11/15
    公開日: 2009/11/10
    ジャーナル フリー
    挿管後気管狭窄を来し, 外科治療にて改善できた症例を経験したので報告する.症例は73歳, 女性.急性心筋梗塞発作のため緊急挿管され, そのまま3枝にわたる冠状動脈バイパス術が施行された.挿管されてから9日目に無事抜管できたが, 約1ヵ月後より喘鳴, 痰の絡みおよび呼吸苦が出現するようになった.当初は気管支喘息として加療されたが, 呼吸苦にて再挿管された際, 声帯を通過した直後に抵抗があり挿入できなかったことから気管狭窄が疑われ, 精査のため外科受診となった.気管支鏡検査で第2軟骨輪に全周性狭窄を認めたが, 末梢は充分内腔が保たれていた.外科治療の適応と判断し, 気管管状切除および端々吻合術を施行した.術後経過は順調で, 5ヵ月経過した現在まで再狭窄は来していない.
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