糖尿病患者の日常生活における中強度以上の身体活動量への介入研究の動向について把握し,我が国での適応可能性について検討する.
糖尿病患者の身体活動量を促進させる介入研究で,中強度以上の身体活動量を評価指標としている文献を対象とした.検索範囲は2016年以前に出版されたものとし,国内文献は医中誌web版(ver.5)とCiNiiを,国外文献はCINAHLとMEDLINEを用いて検索した.
対象文献の26編のうち25編(96.2%)が国外文献だった.介入は主に対面式の個別指導,電話,集団指導,webを組み合わせており,身体活動の振り返りや身体活動を阻害する要因などについて指導していた.個別指導を行ったものや,加速度計やwebを取り入れた介入,社会的認知理論を用いた調査において中強度以上の身体活動量が増加する傾向にあった.
日本では専門家による頻回な個別指導を継続することは難しく,webなどを取り入れて効率的に指導を行う必要があると考えられた.
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