本研究では,看護師が2型糖尿病患者に対してどのような姿勢で療養支援を行っているのかを明らかにすることを目的に文献研究を行った.キーワードを「糖尿病」,「患者」,「看護師」,「対人関係/人間関係」とし,Web版医学中央雑誌で検索し16件の文献を得た.研究方法は文献研究とし,選択基準と除外基準に沿って得られた文献から,療養支援の姿勢すなわち看護師の思考や行動が具体的に記されているデータを抽出した.また,内容の類似性・相違性に着目して分類し,カテゴリー化,コアカテゴリー化を行った.分類した結果,【患者と看護師の距離を縮める】,【患者に働きかけるタイミングをはかる】,【患者の話を引き出し理解する】,【患者の自主的な行動変容を支援する】,【多職種や家族と連携する】の5つのコアカテゴリーが生成された.看護師は療養支援を行う際,患者との初期段階の関係性を土台として,患者に働きかけるタイミングをはかり,患者を理解しながら,関わりを積み重ねていた.そして,看護師は患者が疾患に向き合い,生活を調整できるよう手助けしていた.したがって,看護師はこのような姿勢で患者に対して,療養支援を行っていることが示唆された.
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