【目的】COVID-19感染拡大下の外来における糖尿病患者の看護支援の実態を明らかにする.
【研究方法】Web調査によりデータ収集を行った.対象者は慢性疾患看護専門看護師および糖尿病看護認定看護師とした.分析方法は記述統計,属性と質問項目の関連はχ2検定を用いた.
【結果】回答数は198名で有効回答数は192名(97.0%)であった.142施設(74.0%)で「糖尿病教室(集団教育)」の開催件数が減少したが,外来での対面での個別相談は,変化なしが83施設(43.2%),減少した施設は58施設(30.2%)であった.インスリン注射指導は変化なしが103施設(53.6%),フットケア指導では変化なしが91施設(47.4%)であった.糖尿病看護外来を設置している施設のほうが支援体制を変更せずに支援を行っていた(p=.007,p=.016,p=.002).
【考察】感染拡大下においても外来での指導を継続し,看護外来がある施設では指導体制を変更せず看護支援を行っていたことから,指導が可能となる環境の重要性が示唆された.
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