日本糖尿病教育・看護学会誌
Online ISSN : 2432-3713
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29 巻, 1 号
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資料
  • 石田 晴子
    2025 年29 巻1 号 p. 1-9
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/05/02
    ジャーナル フリー

    目的:2型糖尿病をもつ22時~5時を含む深夜に勤務する男性シフトワーカー6名を対象に,夜勤の定義を明確にし,睡眠,食事の特性を明らかにする.方法:質的記述的研究デザインにて半構造化面接を行い,勤務状況と睡眠,食事に関する行動や考えを表す文脈を抽出しMiles, Huberman, Saldaña(2014)の分析を用いコード化した.比較分析しながら新たな分析結果が生じなくなるまで繰り返し,睡眠と食事の特性をあげた.結果:「長時間勤務で変動」し,HbA1c値によって深夜の就業規制があった.「夜勤が続くと休日はほぼ寝ている」,「夜勤明けに食べてすぐ寝る習慣」,「就寝前の食事が多いと起床時は欠食する」,「食を楽しむよりも摂りやすい食品に単一化する」特性があった.考察:シフトワーカーが社会的に孤立せず糖尿病療養を継続できるように,個々の生活リズムを理解し支援することが,糖尿病の重症化予防に繋がる.結論:「起きて食べる」という生理的なリズムとは逆に,「食べて寝る」習慣が欠食の要因となっている.

  • 金丸 友, 伊藤 千穂, 中村 伸枝, 出野 慶子
    2025 年29 巻1 号 p. 11-18
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/05/02
    ジャーナル フリー

    総合病院小児病棟の看護師による1型糖尿病診断時に行われる看護を明らかにすることを目的とし,20名の看護師に質問紙調査を行った.質問紙では診断時の看護,看護の必要性,多職種連携等について質問し,選択回答の項目は単純集計し,自由記述回答の項目は質的帰納的に分析した.多くの看護師が行っていたことは,低血糖や高血糖に関することや,インスリン注射や血糖測定の手技に関することであった.そして,子どもや家族の気持ちや糖尿病の受けとめに合わせ,これまでの生活スタイルを重視した関わりをするように心掛けていた.一方,食事,インスリンポンプ,退院直後には必ずしも必要とされないことについては行っていない傾向であり,他職種や糖尿病看護認定看護師が教育していた.総合病院小児病棟における1型糖尿病診断時看護として,入院時だけでなく退院後の外来にわたって,多職種連携型の患者教育プログラムの必要性が示唆された.

  • 餘目 千史, 浅沼 瞳, 森 千鶴, 村田 中, 綿谷 恵子, 太田 美帆, 菊永 恭子, 菊原 伸子, グライナー 智恵子, 永渕 美樹, ...
    2025 年29 巻1 号 p. 19-31
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2025/05/02
    ジャーナル フリー

    【目的】精神疾患を併せもつ糖尿病患者の血糖管理支援の経験をもつ看護師の支援内容と困難感を明らかにする.

    【方法】精神疾患を併せもつ糖尿病患者の血糖管理支援の経験があり,日本糖尿病教育・看護学会および日本精神保健看護学会の学会員および学会ホームページにアクセスした非学会員で,調査に同意した者を対象にWeb調査を行った.単純集計で医療機関所属の糖尿病看護師と精神科看護師の回答を分析した.

    【結果】回収数120名のうち糖尿病看護師99名,精神科看護師11名を分析対象とした.半数以上の両領域の看護師は血糖管理支援を実施していた.困難感の割合は糖尿病看護師/精神科看護師の回答順で「インスリン注射拒否への対応」70名/6名(70.7%/54.6%),「体重管理拒否への対応」79名/7名(79.8%/63.7%),「食事療法の指導」82名/6名(82.8%/54.6%),「向精神薬による食欲増進・減退への対応」77名/7名(77.8%/63.7%)であった.

    【考察】糖尿病看護師および精神科看護師ともに患者への働きかけの場面で困難を感じていた.精神疾患を併せもつ糖尿病患者の血糖管理支援の知識や技術の強化に向け学習環境の整備が今後の課題である.

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