2011年東北地方太平洋沖地震では高層ビルや長大橋梁の地震応答に影響を与え得る長周期地震動が観測された。本研究では、固有周期が長い大規模な隣接構造物の震動制御の問題を取り上げ、Maxwell型ダンパーで連結した系に対して長周期地震動が作用した場合の地震応答メカニズムを時刻歴応答解析によって明らかにした。その際、対象とする系の1次固有周期T
1を2.48秒から6.96秒まで変化させ、ダンパーの減衰係数c
m及び連結剛性k
mをパラメータとして解析を行った。振動数比及び質量比の観点から相対変位に関する応答倍率の評価を行い、制震ダンパーのパラメータの最適化に関する検討を行った。
抄録全体を表示