日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
5 巻, 4 号
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  • 2004 年新潟県中越地震の管路被害分析
    鍬田 泰子, 高田 至郎, 勤息 義弘, Javanbarg Mohammad Bagher
    2005 年 5 巻 4 号 p. 1-14
    発行日: 2005年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    地震時における地中管路は、地盤波動だけでなく、地すべりや液状化に伴った地盤変状による被害を十分考慮した上で、事前対策をとることが重要である。本稿は、新潟県中越地震における水道管路被害の分析を行った。とくに、山間地での地盤変状の原因となる地震動と地形条件に着目した。本地震における管路被害の多くは、地震動が高く、斜面地形において地盤変状が引き起こされることにより発生していることが分かった。さらに、既往の管路被害予測式を用いて斜面地形が及ぼす影響について検討した。
  • 畠 一樹, 澤田 勉, 三神 厚, 岡本 輝正
    2005 年 5 巻 4 号 p. 15-24
    発行日: 2005年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    本研究は、地震動のコーダ部にレイリー波が多く含まれているという前提のもとに、1観測点で抽出された地震動の水平成分と鉛直成分のスペクトル比 (H/V スペクトル比) の位相特性からレイリー波卓越方向を推定するとともに、レイリー波の抽出を試みたものである。一般に、減衰のない理想的な地盤では、レイリー波の水平動と鉛直動の間には±90°の位相差があり、H/V スペクトル比は虚数になることが知られている。本研究では、このことを利用して、地震動の水平2 成分の方位補正より作成した水平成分と鉛直成分とのスペクトル比において、虚数部が含まれる割合を表す指標を用いてレイリー波卓越方向を推定し、その方向のH/V スペクトル比の位相、すなわち水平動と鉛直動の位相差が±90°に集中することを利用して、地震動に含まれるレイリー波を抽出した。
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