経済地理学年報
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41 巻, 1 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1995 年 41 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1995 年 41 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1995 年 41 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 青木 英一
    原稿種別: 本文
    1995 年 41 巻 1 号 p. 1-19
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    工業立地の変化に伴い, 就業構造がどのように変化するのかを, 四日市市を事例として, アンケート調査結果から明らかにした. 調査は1968年に実施した範囲と同一の範囲で1990年に再び実施し, 両年間の比較により就業構造の変化をみた. 四日市市では, 1960年前後から石油化学工業化が進み, 管理職や専門職は他地域からの転勤, 現業職も多くは他地域から新規学卒者が吸引された. 地元からも新規学卒者が採用されたが, 他産業就業者からの中途採用はほとんどなく, そのため, 従来の地域住民の就業構造変化は小さかった. 農家も基幹労働力の多くはそのまま農業に就業し, 若年層が脱農化していった. 地域内には旧来の住民と新来の住民とが混在した社会が形成された. しかし, その後石油化学工業は成熟化し, 流入者は相対的に減少, かつての新来の住民もそのまま定着した. 1960〜70年代に工業に就業した農家の若年層は世帯主層となり, 農業には就業せず, 農業就業者は世帯主の親の層に限定されて, 高齢化が進行した. 専業農家は, 大規模な茶栽培農家に限定されるようになった. 1980年代以降は機械工業化が進み, 新規学卒者のみならず, 他産業や工業他業種就業者を中途採用し, 急速に機械工業就業者を増加させていった. 地域内での労働力吸引が主であったため, 住民構成の変化は小さかったが, 就業構造が大きく変化し, かつ, 全国的な工業生産システムのなかに組み込まれた地域に再編された.
  • 島津 俊之
    原稿種別: 本文
    1995 年 41 巻 1 号 p. 20-36
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本稿は, デュルケムの社会空間論を発掘し, その意義と限界を明らかにすることを通じて, <社会-空間理論>構築への足がかりを得ようとするものである. これは, 彼の地理学的想像力を再評価する試みでもある. デュルケムにおける社会空間論の起点は, 1893年刊行の『社会分業論』の時点で形成されていた. 彼のいう社会空間は, 一貫して<社会が占める地理空間〉>を意味する概念であり, ラッツェルの刺激によって考案されたとも考えられる. デュルケムの社会存在論のなかで, 社会空間は社会集団とともに<基体=社会の身体>と位置づけられ, <社会の精神>たる社会生命に対峙することになる. 社会空間は, 社会生命が空間に下ろした<足場>ともなる. 一方で, 未開社会を対象に<知識社会学>を展開したデュルケムは, 社会空間が分類体系や空間カテゴリーのモデルになったと推論する. 社会空間は, ある種の社会生命の生成に際して, それに<かたち>を与える媒介変数の地位を与えられたのである. デュルケムの社会空間論は, 様々の限界や矛盾を孕む一方で, 豊かな地理学的想像力の見木を提供するものでもある. それは, 社会空間を社会の不可欠な要素と認識し, その役割を積極的に評価しようとするものであった.
  • 原田 敏治
    原稿種別: 本文
    1995 年 41 巻 1 号 p. 37-56
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本稿では先進農業国のニュージーランドにおける灌漑事業の成立と停滞の条件について考察する. これまでニュージーランドの牧羊業や酪農業が, 高い生産性を維持してきた背景には, ヨーロッパ人の入植以来の牧草地や飼料作物の輪作の改良, 家畜の繁殖率の向上がある. しかし近年, 国際的な畜産品価格の低迷や, アメリカ合衆国やオーストラリアとの競合で, より高い生産性を要求されている. ニュージーランドの主要な灌漑地域は, 南島のカンタベリー平野にある. ここでは1935年にランギタタ川から分水路が引かれ, いくつかの灌漑事業が計画されたが, 第二次世界大戦で多くの事業は遅延し, 本格的な普及は戦後に持ち越された. 1957年に公共事業法が改正されて, 灌漑事業の採否に関する農民の投票が, それまでの面積比から1農家1票制に改められて, 灌漑をより必要とする小規模農家の意向が強く反映されるようになったことも, カンタベリー平野で灌漑事業が本格化する一因となった. 1980年代になって, 農業に対する公共投資が削減された結果, 新しい灌漑事業の着工は停止され, 受益地域の個人の農場内のボーダーストリップの拡大は, 補助金の全廃で困難になっている. そして, 灌漑会社の財政改善のための水利費の値上げで, 一部の灌漑農家が乾燥地農業に戻ることも懸念されている.
  • [ソウ] 賢美
    原稿種別: 本文
    1995 年 41 巻 1 号 p. 57-71
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 在日韓国・朝鮮人高齢者の居住の背景や生活の現状を, その就業形態を中心に把握することである. 調査地域には, 在日韓国・朝鮮人の集住地域の一つであり, 中小零細企業の集積地でもある東京都大田区を選んだ. 本稿では在日韓国・朝鮮人の居住の背景や就業の変遷を考察した上で, 55歳以上の者に対して聞き取り調査を行なった. 調査にあたっては, 民団資料にもとづき, 在日韓国人高齢者の就業の状況を明らかにした. また, 面接による聞き取り調査を行なって, その居住の背景と就業の変遷を考察した. 調査の結果, 大田区における在日韓国人高齢者のなかには, 零細工場の経営者や販売従事者が多かった. 特に販売従事者の場合, ほとんどが焼肉屋を中心とする飲食店経営者であった. また, 聞き取り調査の結果, 年金制度の不備により, かなりの高齢になるまで働いている者が多いことが明らかになった.
  • 河野 道博
    原稿種別: 本文
    1995 年 41 巻 1 号 p. 72-73
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1995 年 41 巻 1 号 p. 74-81
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1995 年 41 巻 1 号 p. App2-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1995 年 41 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1995 年 41 巻 1 号 p. Cover4-
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
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