経済地理学年報

表紙

原稿種別: 表紙
2002 年 48 巻 1 号 p. Cover1-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_Cover1

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目次

原稿種別: 表紙
2002 年 48 巻 1 号 p. Cover2-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_Cover2

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[OTHERS]

原稿種別: 付録等
2002 年 48 巻 1 号 p. App1-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_App1

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縁辺地域における義務教育財政の特徴 : 島根県市町村中学校費を事例として

筒井一伸

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 1-22
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_1

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戦後,農村を中心とする縁辺地域では過疎化の進展とともに小中学校の再編成が行われてきたが,義務教育サービスの経済的側面である義務教育財政の地域的特徴を探る研究は,経済地理学のみならず,地方財政学,教育財政学などにおいてもほとんどなされてこなかった.本稿は縁辺地域である島根県の市町村中学校費を例にとり,都市地域とのマクロな比較のからその特徴を捉えた上で,タイル尺度を用いて不均等度を測定することから,よりミクロな視点で縁辺地域における義務教育財政の地域的特徴を検討したものである.分析結果から次のような知見が得られた.(1)縁辺地域の市町村中学校費は都市地域との比較から,その推移に特徴がみられ,サービス享受者の変動には影響を受けずに変動している.(2)よりミクロに検討すると,過疎地域において単位人口あたりの市町村中学校費の不均等は増大している.その中でも,様々な付帯施設が必要なアクセシビリティの水準が低いグループにおいて不均等が大きい.また,人口規模では,「昭和の大合併」や中学校再編成が行われなかった町村が多い,最も人口規模が小さいグループで,近年になって中学校施設の更新に伴う不均等が目立つようになっている.(3)どのような空間分割において,いかなる特徴があるかを検討してみると,人口規模の均等化を目指した小選挙区に基づくグルーピングではグループ間の不均等度は小さくなる傾向がみられた.

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回族・漢族混住農村におけるエスニシティと経済活動 : 寧夏回族自治区納家戸村の事例

高橋健太郎

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 23-42
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_23

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本研究において,寧夏回族自治区の納家戸村1・11村民小組を事例として,土地利用という空間構造の分析も取り入れ,中国西北地方の農村におけるエスニシティと経済活動の関係について考察した.耕種農業においては,生産責任制の導入以降,各村民小組で民族,性別,年齢に平等に農地の耕作権が分配されているため,また行政村の農業計画にもとづいて栽培作物が決定されているため,農業経営は全体的に均質的で,回族と漢族との間で大きな差異がない.さらに,回族と漢族の間での作業委託も行われている.畜産部門においては,イスラームのブタ禁忌と祝祭時における回族の羊肉の消費のために,回族と漢族の家畜飼育形態に差異がある.特に漢族の収入源であるブタの飼育が,回族にとって禁忌の対象であり,このような生活様式の差異が文化的摩擦の原因ともなっている.兼業においては,羊の畜殺や羊肉の販売は回族のみが行っているのに対して,会社や工場での女性の就業は漢族のみが行っているなど,回族と漢族との間で差異がある.回族と漢族の間の就業形態の差異が大きい畜産業と兼業は,ともに集団農業期に禁止され,生産責任制の導入以降盛んになった.また,「西部大開発」政策は,主に西部地区の商工業の発展を試みるものであることから,今後,農村部においては,2民族の間の就業形態の差異がさらに拡大し,それぞれの民族アイデンティティが強化される可能性がある.

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わが国「周辺地域」における県庁所在都市の労働市場特性 : 宮崎職安管轄区域の看護労働市場の分析を中心として

加茂浩靖

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 43-59
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_43

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わが国「周辺地域」の地域労働市場は,低賃金・不安定就業,農業との兼業就業,生産・労務職の比率の高さなどによって特徴づけられてきた.本稿では,「周辺地域」における県庁所在都市の労働市場特性を,宮崎市における医療業の実態に即して検討した.分析の結果,宮崎地区の看護労働市場が「中核」と「周辺」に分断され,それぞれ専門的な業務を担う看護職員と,労働集約的な業務を担う看護補助者によって構成されること,またこのうち看護職員が宮崎地区のみならず宮崎県全域から吸引されていることが明らかになった.「周辺地域」では専門職のような広い地域から労働力を調達する職業の割合が小さく,在宅通勤を基本とする狭い範囲の労働力供給地域が形成されてきた.これに対して,その県庁所在都市では県全体を対象にした労働力需要が創出され,県内各地域から県庁所在都市へ向けての労働移動が生じている.

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地域中小企業と地域内資本循環

田代亨

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 60-70
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_60

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本稿では,地域経済の自律的発展を地域内で生み出される諸個別資本循環の完結傾向の高まりのことであると解釈する.また,本稿では県域を1つの地域として想定し,熊本県内に立地する複数の企業を考察の対象とする.調査データから企業を2つの類型に分類する.1つは本社を熊本県内に有する「地元型企業」であり,もう1つは県外に本社を有する「誘致型企業」である.それぞれの分類における企業が行う取引の地域的範囲を各企業の財務諸表をもとに調査した.その結果,「地元型企業」では地域内において「利潤の費用化部分」にかかわる取引の割合が,「誘致型企業」に比べ相対的に高いことがわかった.このことは,「地元型企業」によって生み出される資本循環が地域内で完結する傾向が高いことを意味し,「地元型企業」が地域内に多く存在すればするほど地域経済の自律的発展の程度が高いことを意味する.

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長野県における一般廃棄物処理と廃棄物移動

栗島英明

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 71-89
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_71

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本稿では,深刻化する廃棄物問題研究への地理学からの取り組みの一つとして,市町村による一般廃棄物処理と廃棄物移動について,長野県を事例に考察した.同県における一般廃棄物の中間処理は大部分が焼却処理であり,焼却施設は単独市町村営と組合営の2つの傾向が見られる.こうした施設状況から移動は,自区内で完結するか,周辺市町村への移動に限定されていた.しかし,新ガイドライン以降,処理圏のより広域な再編成と焼却施設の大型化・全連炉化がすすめられており,廃棄物の中間処理に関わる移動はより広範になると考えられる.一方で最終処分は,安定物と焼却残渣に移動の違いが見られる.安定物の多くは,自区内完結と県内の特定市村への移動が主であった.焼却残渣は,自区内完結の市町村が減り,自区外移動が多い.しかも移動は安定物と同じ県内の特定市村への移動のほか,県外の民間施設への移動も多くあった.こうした差異は最終処分場の規制強化に起因する.公営最終処分場の残余が無くなるなかで,市町村の処理委託は増加傾向にあり,一方で県内の民間施設の残余も減少し,隣接県の受け入れ先も同様であることから,現状の隣接県スケールを越えた広範囲の移動が将来的に考えられる.

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2001年北陸地域大会シンポジウム : 環日本海(東海)経済交流と日本海国土軸

鄭京淑, 具正膜, ベロフアンドレイ, 山崎朗, 櫛谷圭司, 中井徳太郎

原稿種別: 本文
2002 年 48 巻 1 号 p. 90-97
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_90

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2001年の大会として11月24〜25日に上記のシンポジウムを開催した.24日の午後には「北陸の地場産業と港湾整備」と題して,石川県箔商工業協同組合,河北潟干拓地,金沢港,銭屋五兵衛記念館を見学し,25日は金沢市の石川県女性センターでシンポジウムを行った.はじめに金沢大学日本海域研究所の石田啓委員長からの挨拶があり,中藤康俊大会実行委員長より趣旨説明が行われ,引き続き6名のパネル報告の後,各報告に対する4名のコメントと討論が行われた.なお,巡検の参加者は45名,シンポジウムの参加者は130名であった.シンポジウムの座長は中藤康俊(岡山大学)と柳井雅也(富山大学)が務めた.以下に各報告の要旨,討論と巡検の記録を掲げる.

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Geographies of Theme Park in Japan

Shuichiro YASUI

原稿種別: Article
2002 年 48 巻 1 号 p. 98-105
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_98

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学会記事

原稿種別: 付録等
2002 年 48 巻 1 号 p. 106-117
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_106

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原稿種別: 付録等
2002 年 48 巻 1 号 p. App2-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_App2

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裏表紙

原稿種別: 表紙
2002 年 48 巻 1 号 p. Cover3-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_Cover3

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CONTENTS

原稿種別: 表紙
2002 年 48 巻 1 号 p. Cover4-
発行日: 2002/03/31
公開日: 2017/05/19

DOIhttps://doi.org/10.20592/jaeg.48.1_Cover4

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