教師学研究
Online ISSN : 2424-1598
Print ISSN : 1349-7391
14 巻
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  • 神原 裕子, 澤本 和子
    原稿種別: 本文
    2014 年 14 巻 p. 1-11
    発行日: 2014/04/30
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル オープンアクセス
    新人看護師への新たな教育研修がスタートして(厚生労働省,2010)、2年余りが経過した。十分な看護実践能力をもたない新人看護師は、本格的な看護実践経験を通じて指導を受け、看護実践能力を習得することが期待されているが、新人看護師が学んでいる内容は十分明らかにされていない。本研究の目的は、研修下で指導を受ける新人看護師の看護実践経験からの学びに注目し、成長過程を明らかにすることである。9名の新人看護師へのインタビューを検討した結果、新人看護師は看護技術の習得を目指していたが、その習得という学びは反省的思考段階に至る主体的自我(早川,1994)の現れへ向かう通路となり、看護の意味を見いだす学びが導かれていると解釈できた。先輩看護師は、新人看護師のこのような学びの過程に対応した支援を行い、新人看護師の成長を支えていると考えられた。
  • 小笠原 忠幸, 石上 靖芳, 村山 功
    原稿種別: 本文
    2014 年 14 巻 p. 13-22
    発行日: 2014/04/30
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,校内研修における同僚教師との協働省察と授業実践の繰り返しが,若手教師の授業力量向上に果たす効果を明らかにすることを目的とした。この目的を遂行するために,小学校における学年部研修に着目し, 第6学年社会科歴史単元「武士の世の中」(9時間)を対象とし検討を行った。その結果,第一に,若手教師は学年部研修において同じ授業を繰り返し相互参観し事後検討会を行うことで,認知面の学習において教材や子どもへの対応の理解が,回を追うごとに具体化・詳細化が図られ,学習が深まっていることが明らかとなった。第二に,同僚との協働省察の内容が授業実践に反映されたことが確認され,事後検討会における協働省察が教師の授業力量向上につながっていることが示された。
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