教師学研究
Online ISSN : 2424-1598
Print ISSN : 1349-7391
27 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • ―「子ども理解」と「反省的実践家としての教師像」を手がかりにして―
    笹屋 孝允 , 中西 美結
    2024 年27 巻2 号 p. 31-40
    発行日: 2024/09/30
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,児童の特性に合わせた授業像への転換と児童の特性に合わせた授業への熟達化のプロセスの検討である。子ども理解研究と反省的実践家としての教師研究の先行研究の知見を統合し,熟達化のプロセスを仮定した。小学校教師の経験を持つ大学教員3名に行ったインタビューの結果を複線径路・等至性モデル(TEM)を用いて分析を行い,以下2点が明らかとなった。第1に,従前の教師の指導観や教師像に基づく指導や関係構築が特に困難な児童の担任を務めることが授業像の転換の端緒となる。第2に,教師はその児童の生活背景も含めた子ども理解を行い,その児童に適した指導法を模索する。同時に,自身の子ども理解の不十分さを発見し,困難の原因を教師自身の側から探索する。本研究の成果として,関係構築が困難な児童との関係構築を積極的に志向する教師の態度がこれらの条件となる,また,教師の私的経験が共感的な子ども理解を促進する示唆を得た。
  • ―教師の支援の直接効果と調整効果の検討―
    児玉 佳一
    2024 年27 巻2 号 p. 41-51
    発行日: 2024/09/30
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
    本研究は,教師の日常的なグループ学習中の支援と児童のグループ学習における行動および認識の関連について,国語科を対象に検討した。調査は小学校4・5・6年生19学級の児童および学級担任に実施し,500名の児童と19名の担任教師を対象に分析した。児童には,認知的共感性,情動的共感性,グループ学習の自己評価,国語の自己評価,グループ学習における行動,グループ学習への肯定的認識を尋ねた。担任教師には,グループ学習中の支援方略を尋ねた。階層線形モデル分析の結果,グループ学習における行動については,言い争うなどの「負反応」に対して挑戦を促したり褒めたりする支援方略が,認知的共感性との関連を調整することを示した。グループ学習への認識については,自分の発言でグループの思考を促進させたという認識である「発話による理解・思考促進」に対して活動状況を確認する支援が,国語の自己評価との関連を調整することを示した。
  • 井 陽介
    2024 年27 巻2 号 p. 53-62
    発行日: 2024/09/30
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
     本稿の目的は,生徒指導における「段階的指導」と「ゼロトレランス」の相違を明らかにし,日本における「段階的指導」の特徴を明らかにしていくことである。  文献調査の結果,日本で「段階的指導」は「ゼロトレランス」と一緒に紹介されてきたことから,「ゼロトレランス」と同様の生徒指導と認識されていることが明らかとなった。しかし,日本における「段階的指導」の実践例を検討した結果,米国で注目されてこなかった「指導基準の明確化」,「組織的な指導」に特徴があることが確認された。これらの特徴は今日の生徒指導で強く求められていることでもあることから,「段階的指導」はこれからの生徒指導に適した生徒指導であることが推察された。米国における「ゼロトレランス」は停学者・退学者を増加させることにつながった経緯があるため,日本においても「段階的指導」が子どもの排除に機能しないように工夫することが課題として示唆された。
  • ―先行研究のレビューを通して―
    小沼 豊
    2024 年27 巻2 号 p. 63-72
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
    本研究は,怒り感情に対する実践方略における系統的なプログラム開発のための知見を得ることを目的として行われた。怒り感情に関わる先行研究に着目して整理を行った。その結果,「怒り感情に関連する要因」「実践プログラム・尺度の紹介」「効果検証のアプローチに関わる内容」「実践プログラム・調査による成果」「系統的な実施と信頼性の確保」といった 5 つの上位カテゴリーと10 の対応カテゴリーが抽出された。実践方略の開発に際して,怒り感情の生起プロセスに関わる知識理解や発達段階に応じて系統的に発展していくような内容(「感情理解教育」)と,実際に即したロールプレイを取り入れた実践(「怒り感情の避難訓練」)が重要と言えた。本研究の課題として,論文収集の対象範囲を拡大し,怒り感情に関わる研究動向の整理を精緻化していくことが挙げられる。
  • 京野 真樹
    2024 年27 巻2 号 p. 73-76
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
  • 遠山 孝司, 太田 祐子
    2024 年27 巻2 号 p. 77-78
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/22
    ジャーナル フリー
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