日本情報科教育学会誌
Online ISSN : 2434-6845
Print ISSN : 2189-0668
9 巻 , 1 号
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論文
  • 布施 泉, 岡部 成玄, 高瀬 敏樹, 井戸坂 幸男, 牧野 圭一
    2016 年 9 巻 1 号 p. 19-29
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/03/27
    ジャーナル フリー
    本論文の目的は,抽象的な漫画を用いた情報倫理・情報モラルの意識調査手法の提案と,その有効性の確認にある.本意識調査は,学習者に漫画を提示し,想起した内容や考えを自由に記述させ,結果を学習項目毎に分類することで行う.オンラインでのウェブ調査および中学・高校・大学の授業時調査から,結果は,学習者の置かれた情報環境や教育状況を反映していることが示された.四齣漫画調査では,中学生は高校生・大学生に比べ詐欺を想起する割合が有意に高く,著作権の想起が有意に低い,調査時期で傾向が異なる,という校種や調査時期による差が示された.また,情報教育を学校で受けていない30歳代後半から40歳代では,具体的な問題の想起割合が有意に低く,総合的な学校教育の効果が見受けられた.学習の定着度合いの評価,学習導入時での学習者の状況把握に本調査手法を用いることで,効果的な情報倫理・情報モラル教育に資することが見込まれる.
レター
  • ‐授業デザインをしやすくするための授業設計の考え方の提案‐
    後藤 貴裕
    2016 年 9 巻 1 号 p. 33-43
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/03/27
    ジャーナル フリー
    教科「情報」の学校設定科目において,情報活用能力を活かした問題解決に関わる能力を育成するための授業を設計し実践した.生徒自身が問題解決に求められる能力を自覚的に学べる機会とするために,情報活用能力の下位能力を明らかにし,それらを活かした問題解決の授業デザインのためのフレームワークと原則を設定し,それに基づき授業を設計した.実践記録をもとに各下位能力に関わる生徒の変容について考察を行った.この実践研究を通して,情報活用能力を活かした問題解決について生徒の能動的な学びを促す授業デザインの考え方とその方法について提案する.
資料
  • 近藤 啓史, 梅田 恭子
    2016 年 9 巻 1 号 p. 47-58
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/03/27
    ジャーナル フリー
    U曲線モデルに基づいて,情報モラルのルール作成型の指導法を提案した.ここでの指導法とは,学習者の学習プロセスと学習活動を指す.まず,U曲線モデルに基づき情報モラルのルール作成における学習プロセスを定義した.定義した学習プロセスに沿った学習活動は複数考えられるが,本稿では2つの学習活動を設定した.そして,2回の高等学校での授業実践を通して,学習者が学習プロセス通りの成果を得られているか,最後に適切なルールを作成できているかを検証することで,指導法の妥当性を評価した.その結果,学習プロセス通りの成果を得られており,本研究で提案した指導法の妥当性が示された.一方で,作成されたルールについて改善の余地が見られ,学習活動の見直しが必要であることがわかった.
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