教育メディア研究
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特集号: 教育メディア研究
32 巻, 2 号
今後の情報活用能力の育成の意味を問う
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 2026 年32 巻2 号 p. App1-
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
  • 飯田 翔大, 中川 哲, 三井 一希, 榊原 範久
    2026 年32 巻2 号 p. 1-14
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,中学校技術・家庭科 (技術分野) の検定教科書における,情報活用能力に関する記述の実態を明らかにすることを目的に,ページ数の分析と内容分析を行った。分析1の結果から,技術分野の4領域のうち,「D.情報の技術」は,他の3領域に比べ,情報活用能力に関する記述が有意に多いことが示唆された。特に,情報モラル・情報セキュリティなどについて理解を図る学習が「D.情報の技術」に依存しており,他の3領域で育成がされていない可能性が明らかとなった。また,分析2の結果から,技術科の4領域ごとに異なる内容を基盤として,情報活用能力の育成が行われていることが明らかとなった。これらの結果から,今後は,技術科4領域で横断的に情報活用能力の育成を充実させることができるよう,カリキュラムを設計していくことが求められる。
  • 3時点データによる実証分析
    坂本 有芳, 木村 直子
    2026 年32 巻2 号 p. 15-28
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,家庭でのICT利用が子どものウェルビーイングに及ぼす影響の実証分析を行う。分析に用いるのは中学2年生の2016年,2019年,2023年の3時点,合計470人分のデータである。中学生のICT利用時間は,2023年で大きく増加していた。3時点とも平日2時間以上のICT利用,11時台後半以降や不規則な就寝の場合にウェルビーイングは低かった。多母集団同時分析によるパス解析の結果,2023年ではICT利用時間の長さが直接にウェルビーイングへ負の影響を及ぼしていた。ICTの利用時間や就寝時刻をコントロールする要因は,適切な利用を子ども自身が心がけることであった。家族との情緒的な関係はICT利用時間とは直接の関連がみられなかったものの,子ども自身の心がけを高める影響が示された。子どもがICTの長時間利用による弊害から自身を守るための心がけを,大人との温かな関係の中で育む取組が求められる。
  • 1995年以降における実践と役割の変遷に着目して
    鳥井 新太
    2026 年32 巻2 号 p. 29-53
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    1995年以降,教育方法や教育目標の見直しが進み,学習者の特性に応じた学びを実現する為に教育メディアの役割を再検討する必要性が高まっている。こうした個別最適な学びの重要性を踏まえ,本研究では映像を活用した実践と映像の役割の変遷を文献調査により明らかにし,個別最適な学びに向けて発展すべき知見を整理した。その結果,2005年以降は機能改善に位置づく研究が中心であった一方,2021年以降には1人1台情報端末の普及とCOVID-19の流行を背景として,実践モデルの変容に位置づく研究が増加した可能性がある。また2017年にラーニングアナリティクス研究,2022年末以降に生成AI活用に対する期待が高まったが,いずれも実践研究は件数が限定的であった。以上より今後は個々の学習特性に適した教材や学習方略の提供,個々の理解度や学習スタイルに応じた学習支援,学習空間を選択できる実践に関する研究を進め,実践の変容や再定義に資する知見を蓄積する重要性を示唆した。
  • 岡本 小枝
    2026 年32 巻2 号 p. 55-65
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は,日本語入力の初期指導におけるローマ字入力への困難感を緩和する指導法を開発する知見を得るために,文字入力方法の自己選択とローマ字入力への困難感との関連を検討することである。公立小学校3年生を対象に,タブレットPCへの5種類の文字入力方法(ローマ字入力,かな入力,フリック入力,手書き入力,50音配列)を指導後,自己選択した文字入力方法を使用させた。指導の事前・事後・遅延(3ヶ月後)において文字入力に関する意識調査を行った。事前調査時の困難感の高低ごとに,文字入力方法の変更の有無と事前・遅延調査時の困難感の変化を分析した。文字入力方法を変更した場合は,事前調査時の困難感が高ければ遅延調査時の困難感が事前調査時より低くなり,困難感が低ければ遅延調査時の困難感が事前調査時より高くなることが示された。文字入力方法を継続した場合は,事前調査時の困難感の高低に関係なく,困難感に変化はなかった。今後は,本研究参加児童がその後どの文字入力方法を使用し,その困難感はどの程度かについて追跡調査を行いたい。
  • 特別支援学校(肢体不自由)における自己表現支援の可能性
    岸 磨貴子, 植田 詩織
    2026 年32 巻2 号 p. 67-82
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は,特別な教育的ニーズのある生徒が自己表現へと向かうプロセスを,創造的ノンフィクション(Creative Nonfiction: CNF)の手法によって描き出し,その変容を教育実践の中で捉えることである。CNFは,授業実践や対話の記録を基に,教育現場の複雑な経験を物語的に再構成するアートベース・リサーチの方法のひとつである。本研究では,特別支援学校(肢体不自由)高等部の準ずる教育課程における教科「情報」で実施したNHK for School『u&i』を用いた授業を事例として,第一に,生徒はいかに番組視聴を通して自己の語りを形成したのか,第二に,教師はいかに番組を活用し,自己表現の萌芽を支える学習環境を設計したのかを検討した。本研究は,生徒の自己表現が立ち上がる相互行為と文脈を描き出すとともに,教師の細やかな判断と場のデザインに関する実践知を明らかにした。さらに,CNFを教育メディアとして位置づけ,読者の省察を喚起する方法論的意義を示した。本研究は,自己表現支援を単なる技法ではなく,関係と環境を編み直す実践として捉え直すための視座を提示する。
  • 史 珍妮, 森田 裕介
    2026 年32 巻2 号 p. 83-98
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,MR(複合現実, Mixed Reality)を活用した中国語学習教材を開発し,補助教材と組み合わせた授業の効果を検証した。日本語母語話者の中国語初級学習者23名を対象に3回の授業を実施し,理解度テスト,自由記述アンケート,半構造化インタビューを通じて学習者による評価を収集,分析した。その結果,MR教材は「学習意欲の向上」や「動詞理解の促進」などの利点を持つ一方,「操作の難しさ」や「発音認識の精度」などの課題も指摘された。中でも,インタラクティブな動作を伴うセクションが最も高く評価され,身体を用いた学習が理解の深化に有効であることが示唆された。本研究の成果は,MRを活用した語学学習の可能性を示すとともに,今後の教材開発および授業設計に向けた実践的な示唆を提供するものである。
  • 冨永 麻美, 西村 昭治
    2026 年32 巻2 号 p. 99-115
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,オンラインで学ぶ社会人大学生68名を分析対象とし,メディアコミュニケーション学の授業でLMSのフォーラムを用い実施したディスカッションに対する評価及びフォーラムの書き込みを分析した。授業アンケートの因子分析の結果,4因子(1.ディスカッションへの参加の肯定感,2.教員のコメントの有用性,3.教員のディスカッションへの参加の適切性,4.学びへの手応え)が抽出された。フォーラム上のスレッドの構造と受講生の書き込みを分析し,ディスカッションが長く続く理由の1つとして,社会人大学生の仕事や実践的な経験,知識に基づきディスカッションが展開された点が確認された。日頃の社会経験を応用して非同期型オンラインによる学びのコミュニケーションが行われていたこと,及びフォーラムの適切なルール設定と運営の仕方,教員の参加によって受講生同士の自主的なディスカッションが促され受講生が協働して学んでいたことが明らかになった。
  • 小林 祐紀, 木村 明憲, 白井 健大, 小池 翔太, 三宅 倖平, 斉田 俊平
    2026 年32 巻2 号 p. 117-
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
  • 中橋 雄, 高橋 敦志, 後藤 康志, 村野井 均
    2026 年32 巻2 号 p. 118-
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
  • 川島 裕子, 岸 磨貴子, 豊島 和紀
    2026 年32 巻2 号 p. 119-
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
  • 池尻 良平, 山口 好和, 執行 治平, 杉山 昴平
    2026 年32 巻2 号 p. 120-
    発行日: 2026/02/28
    公開日: 2026/04/29
    ジャーナル オープンアクセス
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