選挙研究
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32 巻 , 1 号
選挙研究
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 鈴木正吾と西岡竹次郎を事例として
    伊東 久智
    2016 年 32 巻 1 号 p. 5-18
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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    日露戦後から第一次大戦期にかけての帝国議会周辺では,若者による活発な政治運動が展開された(本稿では,それを「院外青年」運動と呼んだ)。本稿は,この「院外青年」運動及び同運動出身代議士と選挙とのかかわりについて,鈴木正吾と西岡竹次郎を事例として,長期的な観点から検討した。また,そこに,普選・中選挙区制度下における 「小英雄」型代議士の選挙運動・選挙地盤という観点も加味した。それによって,①「院外青年」運動の諸画期と総選挙とが密接な連動関係にあったこと,②「院外青年」時代の志向と,代議士時代の立場とを比較したとき,鈴木と西岡とは対照的な関係にあったこと,③しかし,両者はともに,卓越した演説技術や斬新な選挙戦術を駆使する「小英雄」型代議士の典型であり,また,議会政治認識についても一致・一貫していたことなどが明らかとなった。
  • 保守政治家・山田弥一の模索と挫折
    小宮 一夫
    2016 年 32 巻 1 号 p. 19-34
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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    中選挙区制下の静岡第2区は,伊豆半島以東の静岡県東部地域を区域とし,戦後は石橋湛山や社会党の勝間田清一の選挙区であった。本稿は,石橋や勝間田と競合した保守政治家・山田弥一の選挙戦を検討する。熱海の大月旅館/大月ホテルの経営者でもあった山田は,つるや旅館/つるやホテルの経営者であった畠山鶴吉と国政選挙で同士討ちを繰り広げた。 熱海を畠山と二分する山田は,山田会という個人後援会を組織し,沼津をはじめとする静岡県東部に進出を図った。山田は,当選を重ね,入閣を果たすことで,「熱海の山田」 から「静岡2区の山田」をめざした。しかし,宿敵畠山の参院選に絡む公職選挙法違反と, 河野一郎の秘書を務める伊東出身の新人・木部佳昭に強固な地盤の伊豆半島や静岡東部に根付きかけた地盤を侵食され,「黒い霧解散」にともなう第31回総選挙で落選し,政界から退場することになるのである。
  • 第10回参議院選挙徳島地方区における保守系候補の対立を中心に
    竹内 桂
    2016 年 32 巻 1 号 p. 35-46
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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    本稿は,1974年の第10回参議院議員選挙の徳島地方区における保守系候補者の対立を検討する。徳島地方区では,三木武夫副総理の直系で現職だった久次米健太郎と,田中角栄総理の系統で新人の後藤田正晴との間で事実上の一騎打ちとなり,その争いは「阿波戦争」や「徳島戦争」などと称されるほど激しいものとなった。 本稿では,その争いの発端から選挙の結果までを対象に,①徳島地方区の自民党公認候補の決定過程,②公示までの動向,③選挙戦の展開を明らかにする。その上で,久次米が当選を果たした要因を検証する。さらに,この参院選が,三木武夫が権勢を誇っていた徳島県政の勢力図を変えていく契機となったことを指摘する。
  • 松林 哲也
    2016 年 32 巻 1 号 p. 47-60
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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    有権者を取り巻く投票環境の変化は投票率にどのような影響を及ぼすのだろうか。本稿では投票環境として市町村内の投票所数とその投票時間に注目し,それらの変化が市町村内の投票率に与える影響を推定する。2005年から2012年の3回の衆院選における34都府県の市町村パネルデータを用いた分析によると,1万人あたり投票所数が1つ増えると投票率は0.17%ポイント上昇し,また市町村内の全ての投票所で投票時間が2時間短縮されると投票率が0.9%ポイント下落する。これらの効果は市町村の人口規模や人口密度にかかわらず一定である。投票環境の制約を少しでも取り除き投票の利便性を高めるためにこれまでにもさまざまな制度の変更が提案・実施されているが,本稿の研究結果は投票所の設置数や開閉時間を見直すだけでも投票率が上昇する可能性があることを示唆している。
  • 決断・対応・目標の政治学
    蒲島 郁夫
    2016 年 32 巻 1 号 p. 61-76
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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  • 2016 年 32 巻 1 号 p. 77-93
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/12/01
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