日本原子力学会誌
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46 巻, 3 号
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巻頭文
特集
  • 炉物理, 放射線工学, 加速器・ビーム科学, 核データ部会から
    鬼柳 善明, 永宮 正治, 大山 幸夫, 池田 裕二郎, 大井川 宏之, 井頭 政之, 馬場 護, 岩崎 智彦, 渡辺 幸信, 石橋 健二
    2004 年 46 巻 3 号 p. 173-197
    発行日: 2004年
    公開日: 2019/01/31
    ジャーナル フリー

     大強度陽子加速器施設J-PARCは複合加速器施設であり, 物質・生命科学, 原子核素粒子物理, 核変換に関する研究などを行うことが考えられている。1次粒子として陽子を利用でき, 2次粒子として中性子ほかの種々の粒子を使えるため, 原子力科学に関係する断面積測定, 遮蔽実験などのビーム利用実験も可能となる。また, 核変換実験施設は, 原子カエネルギーに直接関係するものである。そこで, このような研究に関係が深い日本原子力学会の炉物理, 放射線工学, 加速器・ビーム科学, 核データの4部会が合同で, J-PARCを利用した研究について, 「春の年会」, 「秋の大会」の企画セッションなどを通して検討してきた。本特集は, そこで議論された研究計画ついてまとめたものである。また, 検討された研究を, さらに効率的・発展的に進めるための提案にも言及している。

解説
  • 森 鐘太郎
    2004 年 46 巻 3 号 p. 198-202
    発行日: 2004年
    公開日: 2019/01/31
    ジャーナル フリー

     2001年1月にブッシュ政権が誕生して以降, 米国における原子力を含めたエネルギーに対する取組みには, 劇的な変化が見られてきた。国家エネルギー政策の策定から始まった一連の活動により, 米国の原子力は今, 蘇ろうとしている。しかし一方で, 包括的なエネルギー法案が昨年度, 成立直前で足踏みしたことが示すように, 本当の復活にはまだ時間が必要である。

     2004年の今年は, 大統領選挙の年である。つまり, ブッシュ大統領の目指すエネルギー政策が継続されるのかどうかが決定する年であり, 米国の原子力の将来もそれに大きく左右される。

     ブッシュ政権発足から3年が経過した今, 現在までの原子力を中心としたエネルギー関連の動きを振り返り, 米国の原子力およびエネルギー政策の現状を整理するとともに, 現在審議中のエネルギー法案を理解することで, ブッシュ大統領が目指すエネルギーの将来を理解する一助として頂きたい。

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