日本原子力研究開発機構(以下,原子力機構と略記する)では,高速増殖炉の多目的利用研究の一環として,高速増殖炉で発生する熱と電気を利用し,水を水素発生原料として使用するハイブリッド熱化学法と呼ばれる水素製造技術を提案し,研究開発を進めてきた。
原子力機構では,ハイブリッド熱化学法による水素発生が可能であること,および,システムの制御性・装置耐久性を確認するために,実験室規模で水素製造実験を実施するとともに,大型化・高効率化を目指した研究開発を進めている。 本報では,研究開発の現状および今後の計画について報告する。
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