日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
50 巻, 10 号
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巻頭言
時論
シリーズ解説
解説
  • ―最新技術でここまでわかってきた!
    日本原子力学会 材料部会
    2008 年 50 巻 10 号 p. 630-634
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/06/17
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     近年,原子力材料研究の進展が極めて著しい。それを可能にしたのは原子力材料研究者による高度解析技術の開発であり,その技術開発を支えたのが分析機器,観察装置および計算機の性能の向上である。本解説では,軽水炉圧力容器鋼の照射脆化のメカニズムの理解に不可欠であったナノスケールの照射欠陥などの微細組織の同定やその発達過程の解明において,その解決が困難とされていた学問的課題が高度解析技術により,いかに解決されてきたか,また,そのことが照射脆化予測に与えるインパクトについて,例を示しながら解説する。

  • ―原子力研究と基礎研究
    馬場 護
    2008 年 50 巻 10 号 p. 635-639
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/06/17
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     原子力における基礎研究の重要性について,核データライブラリーの開発研究と大学の役割を題材に述べる。核データファイルは膨大な内容を有する国家的データベースであり,その開発・維持はmission orientedなものであるが,大学における基礎的,innovativeな研究活動とタイアップすることによって初めて可能であることを示し,原子力における大学の役割を論じる。

講演
  • どうする 低迷状態から脱却するために!
    竹内 哲夫
    2008 年 50 巻 10 号 p. 640-643
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/06/17
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     供給安定性と地球温暖化対策に優れたエネルギーの必要性から,各国で原子力に回帰しつつある。わが国でも「原子力立国計画」が策定され,様々な政策が進められている。その一方,社会の不信,不安感が原子力の健全な発展の阻害要因となっている。関係機関は縦割組織の制約を乗り越えて,大所高所から判断すべき時がきた。国民も真に大切なことを見極めなければならない。メディアにも改めて「木鐸」の役割を期待したい。他国の良い点も学び,原子力が再びエネルギー・環境問題に貢献できるようになることを期待する。

報告
  • ハイブリッド熱化学法の開発
    中桐 俊男
    2008 年 50 巻 10 号 p. 644-648
    発行日: 2008年
    公開日: 2019/06/17
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     日本原子力研究開発機構(以下,原子力機構と略記する)では,高速増殖炉の多目的利用研究の一環として,高速増殖炉で発生する熱と電気を利用し,水を水素発生原料として使用するハイブリッド熱化学法と呼ばれる水素製造技術を提案し,研究開発を進めてきた。

     原子力機構では,ハイブリッド熱化学法による水素発生が可能であること,および,システムの制御性・装置耐久性を確認するために,実験室規模で水素製造実験を実施するとともに,大型化・高効率化を目指した研究開発を進めている。 本報では,研究開発の現状および今後の計画について報告する。

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