日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
51 巻, 2 号
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巻頭言
時論
シリーズ解説
  • 光量子・放射光利用技術のフロンティア
    水木 純一郎, 青木 勝敏, 小池 雅人, 横山 啓一
    2009 年 51 巻 2 号 p. 88-93
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/06/17
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     光は,中性子ビームや放射線に比べると昔から身近な存在であり,今さら「量子ビーム」としてとりあげなくともよいのではと思われるかもしれない。しかし,電磁波である光は他の量子ビームと本質的に異なる存在であり,お互いに相補的な関係にある。そのため量子ビームの総合的利用を考えるとき,光を抜きにしてその戦略的重要性を論じることはできない(注:放射線の一種であるγ線も電磁波)。本稿では,現代科学を牽引する2つの光(レーザーと放射光)の利用技術開発の現状について解説する。

解説
  • 次世代核燃料サイクル設計における核不拡散対策の基本的考え方
    久野 祐輔, J. S. CHOI
    2009 年 51 巻 2 号 p. 94-99
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/06/17
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     近年,次世代核燃料サイクルなど原子力技術の開発に当たって,核拡散抵抗性や保障措置への考慮が不可欠とされており,関連技術の開発,設計・建設を担当する実施主体が,有効かつ効率的に業務を進めるためには,設計初期段階から保障措置や核拡散抵抗性について十分な配慮をすることが重要である。次世代の原子力システム,特に再処理等核燃料サイクルの設計が本格化するに際し,核不拡散対策としての保障措置や核拡散抵抗性技術を取り込んでいくためには,まずこれらの考え方の整理が重要である。本稿では,INPRO,GIFにおける議論などを紹介するとともに,核拡散抵抗性の基本的な考え方,すなわち,核拡散抵抗性の必要性について,それがどのように効をなすのか,そこにおける保障措置の位置づけや効果,設計において考慮すべき抵抗性対策の要点について解説する。

新刊紹介
報告
連載講座
  • 第1回 軽水炉プラントにおける水の役割と水化学制御
    内田 俊介
    2009 年 51 巻 2 号 p. 106-111
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/06/17
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     軽水炉プラントでは,水は中性子減速材であると同時に,燃料からのエネルギーをタービンに輸送し,発電する基幹構成材である。プラントあたりの使用量も,1,000トンに達するほど膨大である。高温高圧の水で燃料を効果的に冷却し,一方で,ボイド反応度などで,原子炉の安全性にもかかわるが,燃料被覆材,構造材との相互作用の結果,腐食に伴う様々な派生効果を生じ,しばしばプラントの信頼性にかかわる問題の要因となることは周知の通りである。本連載講座では,軽水炉プラントにおける水の位置づけおよび役割をレビューするとともに,水の基礎物性,材料との相互作用の基礎事項,そしてプラントにおける諸課題を10回のシリーズで紹介する。第1回では,まず,原子力発電プラントにおける水の役割と水化学制御の概要について紹介する。

  • 第17回(最終回) 今後の軽水炉の開発(3)―超臨界圧水冷却炉と低減速炉
    山田 勝己, 大久保 努
    2009 年 51 巻 2 号 p. 112-116
    発行日: 2009年
    公開日: 2019/06/17
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