原子力安全部会は,「2010年秋の大会」において「多国間設計評価プログラム(MDEP)を巡る原子炉安全の諸課題―『原子力安全の論理』の検討に向けて―」と題する企画セッションを開催し,座長・辻倉の下でシビアアクシデント問題を対象として以下の3件の報告を行った。
・報告1:多国間設計評価プログラム(MDEP)について(大島)
・報告2:シビアアクシデントと安全目標に関する論点(阿部)
・報告3:世界標準と安全設計について(東芝・佐藤 崇)
本稿はその要点をまとめたものであり,Part 1とPart 2で構成される。Part 1は報告1および2に対応するもので,MDEPの活動を中心に国際的な規制改革の動向を紹介するとともに,今後,シビアアクシデント規制を考えていく上での課題を整理する。Part2(次号で紹介)は報告3に対応するもので,そうした国際動向の中で世界標準を目指す新設計炉の一案を紹介する。
抄録全体を表示