日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
57 巻, 8 号
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巻頭言
時論
連載・福島からの風
解説
  • 核燃料サイクル施設におけるガラス固化技術の確立への取組み
    大久保 哲朗, 兼平 憲男
    2015 年 57 巻 8 号 p. 511-516
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/02/19
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     我が国の核燃料サイクルの中核をなす再処理工場の安定的な操業は,核燃料サイクル技術を確立し長期的に安定した原子力エネルギー利用という観点から,重要な課題の一つと考えられる。再処理工場の中でも高レベル放射性廃液のガラス固化処理は国内技術により支えられており,高レベル放射性廃液の処理試験を通じてガラス固化技術の確立に取組んでいる。本稿では,再処理工場におけるガラス固化試験の完遂と新型ガラス溶融炉の開発状況について解説する。

解説シリーズ
解説
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  • 地質学的基準によるサイト選定-ドイツ,スイス-
    徳島 秀幸, 山本 啓太
    2015 年 57 巻 8 号 p. 535-539
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/02/19
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     わが国同様,諸外国においても高レベル放射性廃棄物などの地層処分に向けた取組が行われている。ドイツでは,ゴアレーベンにおいて処分場を建設することとし,1970年代から探査が行われてきた。しかし,2013年に新たにサイト選定を行うための法律が制定され,現在はその実施に向けた準備が行われている。また,スイスでは,低中レベル放射性廃棄物処分場建設計画の失敗を受け,必要な法制度などを整備したのち,2008年からサイト選定が行われている。これら両国のサイト選定に共通することは,主に地質学的な基準に基づきサイトの絞り込みを行っていく方式を採用していることである。わが国においても,高レベル放射性廃棄物処分事業に関して,法令に基づく処分地選定調査に入る前段階に科学的有望地を提示し,重点的な理解活動を進めることを検討しており,これら両国の事例は,今後のわが国の取組に参考になるものと考えられる。

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