日本原子力学会誌ATOMOΣ
Online ISSN : 2433-7285
Print ISSN : 1882-2606
67 巻, 11 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
巻頭言
Perspective
解説
解説シリーズ
サイエンスよみもの
  • 現代へ向けた大展開とその行方
    吉田 正
    2025 年67 巻11 号 p. 649-653
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
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     ニュートンの達成以降になされた自然科学史上最初の大事件はファラデーやマックスウェルによる古典電磁気学と「場」という概念の確立であろう。19世紀に机上で行われた実験の集大成である電磁気学はアインシュタインの特殊相対論の萌芽を始めから宿していたがこれは驚くべきことと言える。そして場という概念は現代物理学の中核に据えられた。20世紀に入ると量子力学が形をなし始めるがそれはわれわれの従来の自然感を茫然とさせるものであった。

報告
  • 放射線安全及び原子力防災に係る国際的な放射線防護の枠組み―IAEAにおける関連の議論と動向―
    日本原子力学会 保健物理・環境科学部会
    2025 年67 巻11 号 p. 654-658
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
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     本企画セッションでは,原子力規制庁が放射線安全および原子力防災分野において実施している国際的な活動と,得られた知見を国内制度に的確に反映させるための実務的な取り組みについて,原子力規制庁の荻野晴之氏および元光邦彦氏より講演が行われた。講演では,IAEAやICRPをはじめとする国際機関との連携による知見の収集と共有,国際文書への日本の貢献の重要性,さらに国際動向の国内への展開状況が紹介された。また,制度形成に求められる柔軟性や,国際的議論への継続的な人材参画の必要性についても言及があり,質疑応答では制度運用に直結する課題に関して多角的かつ実務的な議論が交わされた。これらを通じて,今後の放射線安全および原子力防災に係る制度設計や政策形成において日本原子力学会が果たしうる役割の大きさについて,多くの示唆が得られる有意義な機会となった。

  • トリチウム開発研究―大学等―
    片山 一成
    2025 年67 巻11 号 p. 659-663
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
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     核融合炉の実現を目指したトリチウム研究のこれまでの歩みを振り返るとともに,今後10年の見通しをまとめた。開発の加速が求められるなか,原型炉開発に直結する研究や長期的展望に立った基礎研究,継続的な人材育成など大学が担うべき役割は多い。トリチウム大量取扱施設の建設は不可欠であり,この施設を利用して技術的に大きな飛躍を遂げるための準備を,この10年でしっかりと成すことが重要である。トリチウム取扱経験を有する人材を育成し,核融合開発の現場に送り出すことは,大学におけるトリチウム研究活動の重要な使命の一つである。

FOCUS
  • D&Iの本質とは? 多様性を活かす力
    黒﨑 健
    2025 年67 巻11 号 p. 664
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
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     ダイバーシティ(Diversity: D)は「多様性」と訳され,インクルージョン(Inclusion: I)は「包括」と訳されることが一般的である。D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の本質は,「多様性の向上だけでは不十分であり,それを活かして初めて効果が生まれる」こととされている。この考えについて,参考文献1)をもとに自分なりに咀嚼して再構築したので,ここで紹介したい。この短文は,ダイバーシティ推進委員会の活動報告というよりは,「ダイバーシティ推進の本質やその意義について考えるきっかけを提供するもの」ととらえていただけると幸いである。

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