医療用および一般用の市販調理冷凍食品について, 栄養価の実態を把握する目的で, 1品目につき10-20検体, 20品目の栄養分析を行い, 次のことを明らかにした。
(1) 医療用と一般用とを比較すると1品目内の成分のバラツキは医療用が少なく, 標準偏差は平均値の約5-10%である。
(2) 計算値と測定値の差も医療用が少ない。
(3) 計算値と測定値の差は調理法によって異なり, 特に脂肪, カロリーは, 油を用いて焼く調理は測定値の方が大である。
(4) 一般用冷凍食品の栄養価は平均的な材料割合からの栄養価に比べタンパク質含量が低い。
(5) 製造所によって主材料の割合が異なると考えられる栄養成分の相違が認められる。
(6) ひき肉の栄養成分は購入場所, 購入日によって比較的大きい相違があると考えられる。
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