オキシトロールシステムの貯蔵庫は2室からなり, 1室は窒素ガスを充填して酸素濃度を4%に制御し, 他方は気体組成を制御しなかった。ただし2室の温度は同一になるように調整した。マスクメロンとサヤエンドウを貯蔵庫の2室に, それぞれ分けて貯蔵した。
貯蔵効果の判定は, 試料の外観と化学成分について行った。貯蔵後の外観はマスクメロン, サヤエンドウとも, オキシトロールシステム貯蔵の方が良好であった。マスクメロンは28日後に, オキシトロールシステム貯蔵が蔗糖を多く含んでいた。また, ビタミンCは対照が7日後に, オキシトロールシステム貯蔵が14日後に減少を示し, 常にオキシトロールシステム貯蔵の方が高い値を示した。サヤエンドウのビタミンCは両貯蔵とも増加を示したが, 10日後にはオキシトロールシステム貯蔵の方が高い値を示した。
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