食品と低温
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11 巻, 4 号
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  • 青果物の品質保持とストレス
    南出 隆久
    1985 年 11 巻 4 号 p. 101-107
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
  • 寺井 弘文
    1985 年 11 巻 4 号 p. 109-114
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    タアサイを無包装および有孔 (φ5mm, 両面計8個) と無孔のポリエチレン袋 (厚さ0.02mm, 50×60cm) で包装した後, 1°, 10°, 20℃に貯蔵し, その品質の変化を調査した。その結果, 無包装は萎凋が著しかったが, 包装により防止された。また有孔より無孔の方が萎凋および黄化防止による品質保持の効果が良く, 10℃では2週間, 1℃では3週間無孔区で品質が保持された。
    通気条件で炭酸ガスとエチレンの生成を測定したところ, どちらの生成量とも温度が低いほど少なく, 1℃では21日間にわたりエチレンの生成はほとんどなかった。包装内の炭酸ガスとエチレンの蓄積も1℃は10。や20℃に比較して少なく, 特にエチレンはほとんど認められなかった。
    エチレンの前駆物質であるACCの含量は有孔, 無孔区とも温度が高いほど多く, また同一温度では有孔区より無孔区の方が多い傾向であった。
    クロロフィルは貯蔵温度が低いほどよく保持され, 20℃では有孔より無孔の方が効果的であった。しかし, 1℃と10℃では有孔区と無孔区の差はなかった。
    還元型のアスコルビン酸 (AsA) は貯蔵中減少する傾向であったが, 温度が低いほど減少は緩慢であった。また同じ温度での有孔区と無孔区の差は顕著でなかった。
  • 阿部 一博
    1985 年 11 巻 4 号 p. 115-118
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    本研究は, グリーンアスパラガスの貯蔵性に及ぼす貯蔵中の保持姿勢, 大きさ, 栽培施設, 収穫時の天候, 収穫シーズン, ならびに包装内水分の影響を調べたものである。すべて有孔ポリエチレン袋包装とし2℃および20℃に貯蔵した。
    (1) 貯蔵温度に関わらず, ポリ包装内に水分を添加すると, 添加しない場合より立置区でアスパラガスの伸長, 水平区で屈曲が顕著であった。
    (2) このような伸長や屈曲は細いアスパラガスや太いアスパラガスより中間的な太さで顕著であった。
    (3) ビニルハウス栽培のアスパラガスより露地栽培のアスパラガスの方が商品性保持期間は長かったが, 収穫シーズンの影響は小さかった。晴天時に収穫したアスパラガスより雨天時に収穫したアスパラガスの方が少しではあるが商品性保持期間は長かった。
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