食品と低温
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8 巻, 2-3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 橋田 度
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 39
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
  • 和仁 皓明, 高田 喜代司
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 40-45
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
  • 平田 貴美子, 茶珍 和雄, 岩田 隆
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 46-53
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    各種ストレッチフィルムの包装効果を数種の青果物を用いて従来のポリエチレン袋と比較した。設けた区は無包装区, ポリエチレン袋無孔区 (PE) ならびに有孔区 (PEpf), ストレッチフィルム包装区 [ポリエチレンストレッチ (PES), ポリ塩化ビニルストレッチ (PVCS), ポリブタジエンストレッチ (PBS)] である。
    (1) 各フィルムで包装したグリーンアスパラガス, シュンギク, カイワレダイコンの外観の変化を比較した。無包装区およびPEpf区は商品性の限界に速く達し, PE区は一般に最も長く鮮度を保った。ストレッチフィルム包装区の鮮度保持期間はその中間であった。
    (2) 青ウメ, トマト, バナナなど追熟果実を各フィルムで包装した場合, 追熟の進行はPEpf区, ストレッチフィルム区, PE区の順に速かった。ストレッチフィルム区の間には明らかな差は認められなかった。
    (3) 包装内ガス濃度をみると, PE区に比ベストレッチフィルム区でO2濃度は高く, CO2濃度は低かった。またストレッチフィルム区の間に大差は認められなかった。
    (4) 重量減少率はPE区で最も小さく, 次いで, 多くの場合PES区であった。ストレッチフィルムの中でも相当に差があり, PVCS区の重量減少が常に大きかった。
    (5) 各フィルム包装が含有成分の変化に及ぼす影響を, アスコルビン酸と滴定酸について調べた。グリーンァスパラガスにおけるアスコルビン酸の保持率は, PE区で最も大きく, ストレッチフィルム各区よりかなり勝っていた。ストレッチフィルム区の間には明らかな差は認められなかった。青ウメについて滴定酸を測定したが, 各包装区の間に明らかな差は認められなかった。
    (6) 青ウメで認められた低温障害の発生状態は, 6℃貯蔵の場合PEpf区で褐変, ストレッチフィルム区でpittingであった。PE区での発生は認められなかった。1℃貯蔵における発生状態はすべての区で褐変であった。その程度はPE区, PEpf区に比ベストレッチフィルム区で抑えられていた。
  • 阿部 一博
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 54-59
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    本研究は, イチゴ, トマト, ブロッコリーを供試材料とし, 収穫直後の短期間の低温処理が, その後の常温流通過程における鮮度保持に及ぼす影響を調べるととも
    (1) イチゴ : 果実A (90-100%着色果), 果実B (60-80%), 果実C (30-50%) を20℃で貯蔵するとそれぞれ貯蔵4日, 5日, 6日で商品性の限界に達した。一方, 20℃貯蔵前に, 2℃で20時間低温処理を行うと, 果実Aは貯蔵6日, 果実Bは7日, 果実Cは8日で商品性の限界に達し, 短期低温処理により, 20℃貯蔵での商品性保持時間を延長させることができた。しかし, 果実Cにおける市場価値の最高値は, 20℃一定の果実のそれに及ばない。
    (2) トマト : Light Pink (LP) のトマト果実を20℃貯蔵すると, 18日で商品性の限界に達し, 短期低温処理を行った果実は, 20日で限界に達し, しかも高品質の期間が長かった。
    Breaker (Br), Mature green (MG), Small green (SG) の果実では, 短期低温処理により, 20℃貯蔵より追熟の開始は遅れた。Br, MGの果実は, 商品性保持期間の延長効果は少ないが, 高品質の期間は無処理の果実より長かった。
    (3) ブロッコリー : 2℃貯蔵を行うと, 頂花蕾より側花蕾の方が商品性保持期間は長かったが, 20℃貯蔵では差はみられなかった。短期低温処理の効果は2℃4時間ではみられなかったが, 24時間処理で少しみられた。
  • 土師 信一郎, 高野 光男, 芝崎 勲
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 60-66
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    低濃度 (0.5%-2.0%) のエタノールと食塩を含む溶液中で, Salmonella typhimuriumは, 毎分1℃の冷却速度で-30℃まで凍結され30分間その温度に保持されることにより著しく死滅した。この殺菌効果は, エタノールと食塩が凍結中に濃縮されるための効果で, 凍結融解後, あるいは未凍結状態での保存中に同じ添加量を与えても効果を示さなかった。冷却速度, 最低到達温度は低い程, 凍結保持時間の長い程高い殺菌効果を示した.凍結殺菌効果は添加重量比 (R=NaCI/EtOH) によって大きな影響をうけ, R=70/30で最大効果を示した, 一方, R=一定では初濃度の影響を全くうけなかった。一般にグラム陰性菌に対してこの処理は有効であった。
  • II. 大腸菌群ならびにE.Coli検査法
    山形 誠
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 67-75
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
  • P.J. VELASCO, J.R. WHITAKER, A. CHEN, J.R. HITAKER
    1982 年 8 巻 2-3 号 p. 85-92
    発行日: 1982/09/25
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    ブランチングは野菜凍結の重要な前処理工程となっているが, これについての基礎的知識はまだ十分でないように思われる。今回これに関する次の3つの資料を訳出紹介する。
    (1) パーオキシダーゼ-その熱変性と再生について-
    (2) 食品中のカタラーゼ
    (3) 野菜ブランチングの必要性
    アメリカ冷凍食品協会 (AFFI) では, カリフォルニア大学デイビス分校 (U.C.D.) のJ.WHITAKER博士らに, 1980年9月来野菜のブランチングについて研究を委託している。その目的は, この問題に関与する酵素系についての知識を深め, 不活性化にもっとも適した方法を開発し, また酵素再活性化の重要さを知ることにあるという。
    ここに訳出した資料中, (1) および (2) は上記プロジェクトの一環としてAFFIに提出された報告である。
    また (3) は, 野菜のノーブランチング凍結について, かつてQ.F.F.誌上に解説されたもので, 興味ある関係資料として併せて要点を訳出したものである。
    大方の参考になれば幸いである。
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