日本食品低温保蔵学会誌
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14 巻, 4 号
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  • 小川 浩史, 福久 一馬, 福本 治次, 新本 三郎
    1988 年 14 巻 4 号 p. 131-137
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    温州ミカン無殺菌果汁を0℃, 5℃, 10℃の低温に貯蔵し, 微生物数, 果汁成分の変化について調べた。
    1. 果汁中の生菌数は0℃貯蔵区ではさ程変化がみられなかったが, 5℃, 10℃貯蔵区では経時的に増加する傾向を示した。カビ・酵母数は0℃貯蔵区においても貯蔵期間が長くなるに伴ない増加する傾向がみられた。
    2. 果汁中に発生するジアセチル濃度は, 微生物数の増加に伴ない高くなる傾向がみられた。
    3. 温州ミカン無殺菌果汁の香味の面での貯蔵限界は, 10℃貯蔵では2~3日程度, 5℃貯蔵では約1週間, 0℃貯蔵では2~3週間程度と考えられた。
    4. 無殺菌果汁の全糖, 還元糖, 酸度, ビタミンC, ヘスペリジンの各濃度について貯蔵中の変化を調べた。貯蔵中, これらの成分は比較的安定であった。また, 0℃, 5℃, 10℃の貯蔵温度による差はほとんどみられなかった。ただし, 果汁の変敗が進むと全糖還元糖量は低下し, 酸度が増加した。
    5. 無殺菌果汁中の酵素活性について貯蔵中の変化を調べた。ペクチンエステラーゼ活性, パーオキシダーゼ活性は貯蔵中に低下する傾向にあったが, 大部分の活性は残存した。
  • 炊飯特性並びにピラフ用飯米としての利用について
    佐藤 康人, 高野 克己, 永島 俊夫, 鈴木 敬彦, 馬場 俊郎, 鴨居 郁三
    1988 年 14 巻 4 号 p. 138-143
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    ジャポニカ種玄米より調製したパーボイルドライスの炊飯特性を明らかにすると共に, そのピラフ向き炊飯条件について検討した。
    (1) まずパーボイルドライスの炊飯特性について検討した。その結果, パーボイルドライスはα化米炊飯法により, 炊飯白米と同様の硬さを得ることが判った。しかし凝集性は, 何れの炊飯方法を用いても, 炊飯白米に較べ低い値を示した。
    (2) 市販ピラフを用い, ピラフとしての良好な物性値を求めたところ, 硬さ12.05~12.41, 凝集性0.603~0.625の物性を示すものが好まれた。
    (3) 以上の結果を基に, パーボイルドライスにおけるピラフ向き炊飯条件を検討した。その結果, 加水量12.4~14.2mlでα化米炊飯法により炊飯したパーボイルドライスが, ピラフとして適当な硬さを示し, 官能検査でも高い評価を得ることが明らかとなった。
  • 小柳津 周
    1988 年 14 巻 4 号 p. 144-146
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    ほうじ茶よりアセトン抽出画分 (B画分) および温水 (80℃) 抽出画分 (A画分) の抗酸化性および化学的性質について測定し, 次のような結果を得た。
    1. ほうじ茶100gよリアセトン抽出画分 (B画分) 6gおよび温水抽出画分 (A画分) 4gを得た。
    2. 抽出物質の抗酸化性はA画分で強い作用を示し, さらにビスケットの保存試験を行ったところ水抽出画分はその過酸化物価の増加を著しく抑制したが, 逆にB画分は酸化を促進した。
    3. 水抽出画分は褐変色を呈し, アセトン抽出画分に比べ強い還元性および抗酸化性を示し。
  • 沖 慶雄
    1988 年 14 巻 4 号 p. 147-152
    発行日: 1988年
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
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