日本食品低温保蔵学会誌
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20 巻, 3 号
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  • 荻原 博和, 佐々木 邦明, 人見 隆弘, 横井 秀行, 梅沢 勝正, 矢野 信禮
    1994 年 20 巻 3 号 p. 19-27
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    二酸化炭素置換, 窒素置換, 酸素置換, 真空, 脱酸素剤封入, 含気およびストレッチ包装した豚挽き肉を5℃に20日保存し, その間の菌数および菌叢を比較検討した。
    1) 低温保存した各包装における生菌数の増加は, ストレッチ, 酸素置換, 含気, 窒素置換, 真空, 脱酸素剤封入および二酸化炭素置換包装の順に顕著であった。
    2) 保存当初の主要菌叢は, Micrococcus, Staphylococcus, Acinetobacter, Yeastであった。冷蔵中の菌叢の変化は, 真空, 二酸化炭素置換でLactobacillusが, 酸素置換, 含気およびストレッチ包装ではPseudomonasが主体を占めた。脱酸素封入包装では一時Lactobacillusが主要となった後にSerratiaが大勢を占めた。窒素置換包装はPseうdomonasBrochothrixが主要となった。
    3) 豚挽き肉のpHとVBN値は, 保存期間中二酸化炭素置換, 脱酸素剤封入および真空包装では顕著な変化は認められず, 他の包装ではいずれも保存14日目以降値が上昇した。
    4) 二酸化炭素置換, 脱酸素剤封入および真空包装は, 他の包装に比べて保存期間を延長した。
  • 乙黒 親男, 金子 憲太郎
    1994 年 20 巻 3 号 p. 115-120
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    小梅漬けの硬度と細胞壁多糖類の関係について比較検討した。
    (1) 小ウメ果実の細胞壁多糖類はペクチンが約35~45%, ヘミセルロース30~37%, セルロース25~28%であった。果実の成熟に伴いペクチンは増加, ヘミセルロースIIとセルロースは減少した。
    (2) 小梅漬けの細胞壁多糖類組成ではCa添加区でペクチンとヘミセルロースIの減少, セルロースとヘミセルロースIIの増加が認められ, 対照区でペクチンが増加した。
    (3) 小梅漬けのペクチンは塩蔵中に低メトキシル基化が起こり, またペクチン中の灰分とCaが増加した。特にCa添加により硬度が保持された区分はそれらの増加が著しかった。
    (4) 小ウメ果実および小梅漬けのペクチンのDEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーの主体画分は0.10N-NaOH, 0.30M-および0.20M-リン酸緩衝液溶出画分であった。
  • 阿部 一博
    1994 年 20 巻 3 号 p. 121-126
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    本研究ではネギとホウレンソウの予冷最適条件を調べるとともに, シュンギクの予冷効果に対する品種の影響を調べた。またシュンギクで栽培時の肥料の差異が品質に及ぼす影響についても調べた。
    1) 予冷温度が1, 5, 10, 15℃で処理時間を5~40時間とし, 予冷後は25℃で貯蔵した場合, ネギには1℃ : 10時間, 5℃ : 10~20時間, 10℃もしくは15℃ : 5~20時間が予冷の最適条件と思われ, ホウレンソウでは5℃ : 10~40時間, 10℃ : 10~20時間が適するものと思われる。
    2) シュンギクでは1℃での予冷の効果が小さく, 品種間の効果の差異も余りみられなかった。
    3) ネギとホウレンソウの糖含量はいずれの貯蔵温度でも変化が少なかった。ネギ, ホウレンソウ, シュンギクともクロロフィルと遊離アミノ酸含量の変化は1℃貯蔵では少なかった。しかし20℃貯蔵ではクロロフィル含量は減少し, 遊離アミノ酸含量は急激に増加した。
  • 山下 市二, 永田 雅靖, 壇 和弘, 河合 正毅, 妹尾 良夫, 渡辺 和幸, 田村 敏行, 下瀬 裕, 水野 浩治
    1994 年 20 巻 3 号 p. 137-141
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    従来の修整空気発生装置の修整空気発生量を増加させ, 修整空気中のO2濃度を容易に設定できるユニットを設け, 各種の貯蔵品目に対応できる汎用性を持たせた。また, 省エネルギー化のため, 環境気体組成制御プログラムを一部改良した。貯蔵庫には既存のプレハブ冷蔵庫を利用し, ドア部を改良して気密性貯蔵庫とした。この装置を使用してキャベツ約600kgを4週間貯蔵した。その結果, 本装置は, 設計通り稼働し, 管理が容易かつ低コストで鮮度保持効果および品目に対する汎用性が高く, 野菜にも適用可能と考えられ, 当初の目的を達成することが出来た。
  • 野菜の低酸素感受性に関する研究 (第1報)
    壇 和弘, 東山 昌秀, 永田 雅靖, 山下 市二
    1994 年 20 巻 3 号 p. 143-146
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    青果物の呼吸に及ぼす低酸素の影響を調べるためにガス分離膜方式修整空気システム (GSM-MAS) ・CO2発生量測定装置を開発した。本装置はガス分離膜方式修整空気発生装置と貯蔵庫および酸素・二酸化炭素センサから構成されており, 任意の低酸素環境条件の作出と植物体が発生する二酸化炭素を測定することにより呼吸量測定を行うものである。
    開発したGSM-MAS・CO2発生量測定装置は正確に任意の環境ガス濃度に制御することができ, 青果物の呼吸におよぼす低酸素の影響を調べるために有効に活用することができることが確認された。また, 本装置を用いてホウレンソウの低酸素環境に対する呼吸変化の応答を調べた。
  • 大和 弥寿
    1994 年 20 巻 3 号 p. 147-149
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
  • 森 光國
    1994 年 20 巻 3 号 p. 151-168
    発行日: 1994/09/10
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
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