澱粉工業学会誌
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最新号
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  • 黒川 守浩, 大橋 一二, 松原 弘道, 山崎 智津子
    1971 年 18 巻 4 号 p. 1-5
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     改変した活性炭カラムクロマトグラフィーで水飴中のグルコースとマルトースを分別定量する際の条件について検討し,これを各種水飴に適用した。又,得られたグルコース,マルトース量とから算出するGV,MVを新指標として提案した。 1.改変した活性炭カラムは,室温で操作し,加圧法で行ない,又,前処理を行なわない市販脱色用活性炭5gとセライト(No.535)5gとの混合物で吸着層とした。 2.試料水飴の量が活性炭に対し,5~10%の時,水150m1の溶出区分でグルコースが,又,5%エタノール200~250ml溶出区分でマルトースが回収出来た。 3.この方法は麦芽水飴を含む全ての水飴に適用出来,再現性は±0.5%の範囲で行なえた。 4.GV(グルコース%/DE),MV(マルトース%/DE)を求めると酸糖化水飴,麦芽水飴のMVはそれぞれ平均31.2,121.9でほぼ一定値を示した。又,GVは酸糖化水飴の場合,DEに比例して増加したが,麦芽水飴では5~10の間であった。この事からGV,MVを表示すれば,その水飴の糖組成,性質の傾向を知る事が出来る。
  • 黒川 守浩, 大橋 一二, 寺沢 春雄, 松永 英雄
    1971 年 18 巻 4 号 p. 6-9
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2011/07/01
    ジャーナル フリー
     A.O.A.C.に採用されているZerbanらの酢酸銅法をミクロ法に改変した。この方法はグルコース濃度が,試料100ml中40mg~180mgの範囲でサンプリングを行なえば検量直線によりグルコース量を知る事が出来る。この検量直線式はグルコース量(mg/100ml)をy,還元力(0.02N-Na2S2O3の消費量)をxとした時,y=25.27x+15.17であった。又,本法で市販の水飴中のグルコースを定量した結果は,前報のCarbon CCで得た結果と比較して,酸糖化水飴で2~3%,麦芽水飴で4~5%高い値を示した。
  • 小林 昭一, 斎藤 敏一, 貝沼 圭二, 鈴木 繁男
    1971 年 18 巻 4 号 p. 10-15
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Fractionation of maltooligosaccharides and isomaltooligosaccharides was carried out by the improved carbon column chromatography using a concentration gradient system of 3% n-butanol and 10% n-propanol . Excellent resolution of the oligosaccharides series was obtained. In the case of the maltooligosaccharides series, each oligosccharide was separated with wide window up to DP 12 and the similar results were obtained for the isomaltooligosaccharides up to DP 9 . Deactivation of carbon had strong influence on the resolution of oligosaccharides .
  • 檜作 進, 外山 忠男, 二国 二郎
    1971 年 18 巻 4 号 p. 16-21
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     ヨード電流滴定法によるでんぷんの糊化度又は老化度を測定する方法を提案した。この方法は試料を懸濁液の状態で電流滴定を行いヨード結合量を測定し,同時に試料の溶液状態におけるヨード結合量を求め,この場合の結合量を糊化度100%とし,懸濁液の場合のヨード結合量のこれに対する相対値で表わす。試料の懸濁液はガラス摺合せのハンドホモゲナイザーを用い,均一な懸濁液として滴定する。この方法は原理的にアミロースに特異的であることが特徴である。従って他の手段と併用することによって糊化や老化の複雑なしくみを解析するのに役立つ。この方法の応用として,馬鈴薯でんぷんの老化をしらべ,アミロース,アミロペクチン,でんぷんの老化の特徴を指摘した。
  • 鈴木 晴男, 楊 鴻椿
    1971 年 18 巻 4 号 p. 22-25
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     (1)自記電流滴定法により,共同研究用の7種のデンクン(各,未抽出,石油ベンジン抽出,メタノール抽出の3種)のヨウ素親和力を測定した。数値の再現性をみるためにすべての測定値が表1に示してある。 (2)アミロースの基準ヨウ素親和力を19と仮定して,メタノール抽出試料のヨウ素親和力Aから,各試料デンプンのアミロース含量を計算した。これら7種の試料デンプンは,アミロース含量からは3つの群(23~25%の地上デンプン,19~20%の地下デンプン,3%のモチトウモロコシデンプン)にわかれた。 (3)これら7種の試料デンプンは,滴定曲線の型からは2つの群(曲線後部の立上りが一直線の地上デンプンと,立上りの直線に一つの屈折点をもつ地下デンプン)にわかれた。 (4)滴定曲線後部の立上り直線の勾配が試料によってかなり異なるので,これまで,これをブランク溶液の滴定曲線の勾配と同一になるように補正して,ヨウ素親和力を求める試みを行ったところ,補正しない場合にくらべて0.1~0.4の増加が認められただけであった。
  • 鈴木 繁男
    1971 年 18 巻 4 号 p. i
    発行日: 1971/07/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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