複数孔を用いた透水試験により不均質な地下水理構造を推定するハイドロパルストモグラフィ手法の適用性向上を目的として.アルゴリズムの開発を行った.
著者らは.逆解析上の評価関数として観測圧力と計算圧力の残差2乗和から構成されていた評価関数に.圧力時間変化率の残差2乗和を加えた新しい形を用いそれを高速で最小化するため.最適制御理論を拡張して適用する3次元アルゴリズムを開発した.
これにより逆解析反復一回毎の計算量を増加させることなく.圧力の時間変化率も同時にマッチングが可能となる.
さらに1次元数値モデルによる数値実験により.不均質な水理物性分布推定にかかる逆解析反復計算回数を大幅に削減し逆解析計算の効率化が達成できることを示した.
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