地下水学会誌
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46 巻, 2 号
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  • 西垣 誠, Kwabena KANKAM-YEBOAH, 小松 満
    2004 年 46 巻 2 号 p. 113-130
    発行日: 2004/05/19
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    世界人口の増加,生活様式と土地利用の変化によって世界中の地下水源の集中的な利用が行われるようになって来ている.地下水の有効性を改善するために,世界中の多くの所でさまざまな技術が開発されている.そのような技術の1つが地下ダムの施工である.しかしながら,地下ダムの設計,施工そして運用に関わる情報が少ないために,地下ダムの技術の一般的な適用に限界が生じている.したがって,このような現状に対して,世界の2,3の地区での地下ダム技術を本報告でレビューする.すなわち,地下ダムを建設するのに適した場所を選定するための調査法,実際に使われている施工法,そして,2,3の研究成果について論ずる.
  • 井岡 聖-一郎, 田瀬 則雄
    2004 年 46 巻 2 号 p. 131-144
    発行日: 2004/05/19
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    湿地に隣接した斜面の地下水帯において,NO3-の還元場が存在するかどうか明らかにするために,筑波台地に面積約210m2の斜面一湿地プロットを設けて地下水の観測を実施した.観測結果は,地下水面勾配が減少した斜面末端部の礫混じり砂層に近接した新期関東ローム層中で局所的にNO3-の還元場が存在することを示した.観測断面におけるピエゾメータの設置状況から,図7に示したNO3-の還元場(3)は,礫混じり砂層に近接した新期関東ローム層中で鉛直方向に約20cm,水平方向に約100cm以内である.また,NO3-の還元場ではSO,2-濃度の減少およびMn濃度の増加が認められた.
  • 西垣 誠, 小松 満, 金 萬鎰
    2004 年 46 巻 2 号 p. 145-157
    発行日: 2004/05/19
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    土壌汚染を調査するために,ボーリングによって試料を採取する方法が一般的に用いられているが,この方法では原位置にてリアルタイムに汚染度の経時変化をモニタリングすることは困難である.本研究では,FDR(Frequency Domain Refiectometry)とFDR-V(FDR with Vector networ kanalyzer)を塩水や油汚染の測定法として応用することを目的とした.このFDRとFDR-Vシステムは,同軸プローブを用いた方法で,誘電率を測定するものである.具体的には,飽和土に対する汚染度の測定及び不飽和土に対して,汚染度と体積含水率の測定が同時に行えることを示した.また,一次元の透油実験を行い,その浸透挙動を精度良く測定することができた.
  • 中国西域・タリム盆地の名水
    島野 安雄, 西垣 誠, 小松 満, 孫 躍
    2004 年 46 巻 2 号 p. 159-174_1
    発行日: 2004/05/19
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
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