地下水学会誌
Online ISSN : 2185-5943
Print ISSN : 0913-4182
58 巻 , 3 号
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論文
  • 髙本 尚彦, 嶋田 純, 德永 朋祥
    2016 年 58 巻 3 号 p. 273-288
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2016/12/09
    ジャーナル フリー

    地層が堆積した時代の水文情報が封入されている可能性がある霞ヶ浦湖底の難透水性完新世粘土堆積物を対象に,2地点にてオールコアボーリングを行い,コア間隙水の水質や珪藻化石を用いて,霞ヶ浦の水文状況の変遷に関する復元を試みた。その結果,コア間隙水には堆積当時の古汽水成分が残っており,間隙水は古海水・表流水・地下水の三つの端成分から構成されていた。また,コア間隙水のプロファイルの違いにより2地点の水文環境が異なることが分かった。湖岸に近いSiteK-1は地表水だけでなく地下水の影響を受けやすい環境であるのに対し,湖心付近のSiteK-2は地下水の影響はほとんど受けない環境であったと考えられる。

特集「地下水の保全,涵養及び利用に関する法制度化に向けた現状と課題」
論説
  • 丸井 敦尚
    2016 年 58 巻 3 号 p. 289-299
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2016/12/09
    ジャーナル フリー

    水は我が国最大の関心事の一つであり,20世紀初頭より水に関するデータベースが作られてきた。しかしながら,各省庁はそれぞれの目的に合わせたデータベースしか作ってこなかった。これが,国のデータベースのあり方を複雑にする原因である。水に関する情報を広く市民に知らしめるため,地下水学会のような学協会では,啓蒙活動をしなくてはならない。我々は水に関するデータベースの現状(整備状況)を把握し,図面や動画の形で作られた成果を人々に伝える必要がある。この論文では,水循環基本計画に示された水循環プロセスに従って,水に関するデータベースを整理している。

  • 谷口 真人
    2016 年 58 巻 3 号 p. 301-307
    発行日: 2016/08/31
    公開日: 2016/12/09
    ジャーナル フリー

    水循環基本法および水循環基本計画の制定をうけ,その成立過程における経緯と地下水保全に関する議論の経過をまとめ,持続可能な地下水利用についての視点から,今後の課題について言及した。地下水をめぐる利害関係者との共創を必要とする地下水協議会など,共有資源・コモンズとしての地下水を利用・保全する視点からの議論を行い,社会の中の科学としての地下水学への転換における,水循環基本法・基本計画と地下水との関係について,将来世代との関係も含めて論及した。

資料
訪問記
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