本研究の目的は,特別養護老人ホーム(以下,特養)に勤務する看護師の看護実践能力に関連する要因を明らかにすることである.東京都内の特養全550施設に勤務する看護職員1,100人を対象に,個人属性,施設属性,看護実践能力,レジリエンス,キャリアコミットメントに関する内容について,郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した.171人をデータ分析対象とし,記述統計量を算出し,単変量解析,階層的重回帰分析を行った.獲得的レジリエンス要因,現在の施設での勤続年数,入所者平均要介護度が看護実践能力と有意に関連していた(β=0.181-0.262 ; p<0.05).要介護度の高い利用者の課題解決策を探りつつ看護師としての経験を積み重ねることが看護実践能力に影響することが明らかとなり,看護師が施設に定着し,看護実践能力を向上できるようなサポート体制が必要であることが示唆された.
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