日本水文科学会誌
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45 巻 , 2 号
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論文
  • 萩原 大樹, 岩月 輝希, 長谷川 琢磨, 中田 弘太郎, 富岡 祐一
    2015 年 45 巻 2 号 p. 21-38
    発行日: 2015/07/28
    公開日: 2015/08/11
    ジャーナル フリー
    大規模地下施設の建設・操業においては,長期間にわたる地下水の地上への排水に伴い,周辺の地下水環境が変化する可能性がある。本研究では,地下施設周辺の浅層地下水の深部への侵入を推定するための評価手法の構築を目的として,瑞浪超深地層研究所(MIU)の深度500 mまでの建設期間中,地下水中の主要化学成分,安定同位体比(δD及びδ18O),トリチウム(3H)さらに浅層地下水の指標となるクロロフルオロカーボン類(CFCs)や六フッ化硫黄(SF6)について,約5年間,モニタリングを継続してきた。その結果,地下施設の建設に伴う排水の影響により,深度200–400 mまで浅層地下水が侵入してきており,浅層地下水の混入率は3HとCFC-12濃度から最大で50%程度と見積もられた。これは,花崗岩中に深度数百m規模,排水量が数万トン/月程度の地下施設を建設し,数年間操業した場合に周辺の地下水環境に与える影響の大きさを示す事例となる。また,3HとCFCsを併用した調査解析が,地下施設の建設に伴う排水による浅層地下水の地下深部への侵入を確認するための効果的な方法であることが示された。
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