日本水文科学会誌
Online ISSN : 1883-7166
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48 巻, 3 号
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序文
総説
  • 谷口 真人
    2018 年 48 巻 3 号 p. 133-146
    発行日: 2018/12/27
    公開日: 2019/01/21
    ジャーナル フリー

    水文学の課題と未来について,学際研究と超学際研究の視点からレビューと概説をおこなった。学際研究には,シームレスに循環する水を扱う学術分野の不連続を埋める学際研究と,同じ水文現象を異なる学術分野から統合的に捉える学際研究の2種類がある。一方超学際研究については,持続可能な社会のための国際研究プラットフォームのフューチャー・アースと,国際水文科学協会のパンタレイ(万物は流転する)を例に,価値観や利害関係の大きい「厄介な問題」に対する水文学の取り組みと,戦略的研究課題の抽出などステークホルダーとの協働企画・協働実施・協働実装について概説した。また将来の水文学の課題として,システム知の構築にはネクサス研究や持続可能性指標研究等が,目標知の構築には,将来の目標から道筋と条件を分析するバックキャスト・シナリオやフューチャー・デザイン等が,社会変革知の構築には人間行動心理や技術革新による経済と環境の影響評価,閾値(ティッピングポイント)・状態遷移(レジームシフト)・レジリエンスなどの重要性が指摘された。

企画「最前線の現場」
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