日本イオン交換学会誌
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13 巻, 2 号
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  • Ibrahim. M. ISMAIL, MD. Abdul MATIN, 野村 雅夫, Shahinur BEGUM, 相田 昌男, 藤井 ...
    2002 年 13 巻 2 号 p. 40-45
    発行日: 2002/05/25
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    配位子交換過程における銅の同位体効果を, キレート樹脂系とEDTA錯体系のクロマトグラフィーによって研究した。キレート樹脂系では二つの異なるイオン相互作用のケース (Cu-H系とCu-Co系) で実験を行った。この二つの場合にはブレークスルー方式で実験され, EDTA系の場合には逆ブレークスルー方式で行われた。全ての場合において重い同位体である65Cuが有機配位子を持った錯体の方に濃縮した (キレート樹脂系においては樹脂相, EDTA錯体系においては溶液相) 。キレート樹脂系の場合の同位体分離係数εは1.1×10-5であり, EDTA系に関しては, 理想的なクロマトグラムが得られ, 同位体分離係数εは1.3×10-5であった。
  • 伴 康俊, 相田 昌男, 野村 雅夫, 藤井 靖彦
    2002 年 13 巻 2 号 p. 46-52
    発行日: 2002/05/25
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    多孔質強酸性陽イオン交換樹脂を用いて, Zn-EDTAの配位子交換反応における亜鉛同位体効果の研究を行った。温度条件60℃で亜鉛バンドを28m泳動させたところ, その前端および後端はシャープな界面が保持された。表面電離型質量分析装置による同位体比測定の結果, 66Znが亜鉛バンド前端に濃縮されることが明らかとなった。単位質量当たりの同位体分離系数 (ε/ΔM) および分離一段の高さ (HETP) はそれぞれ8.0×10-5および0.9mmであった。この結果およびイオン交換樹脂を用いた他の元素の同位体分離研究の結果を用いて, 同位体分離系数の質量効果および流速とHETPとの関係を議論した。
  • 松下 聿宏, 渡辺 純哉
    2002 年 13 巻 2 号 p. 53-59
    発行日: 2002/05/25
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    有機系イオン交換樹脂の入門シリーズとして, 基礎的な知見を紹介した。イオン交換樹脂の基本構造について, イオン交換基の種類, 基体構造の観点から概説した。
    また, これらの使用の観点から, 試験用試料の調整法について, 言及し, イオン交換樹脂のコンディショニング法, 基準形調整法について説明を加えた。また, 実際の使用にあたってイオン交換樹脂の容積測定法と見掛密度, 水分測定法, 及び, 各種イオン交換基に対応した交換容量の測定法について, 説明を加えた。
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