本研究は、病室に持ち込み物や生活行為に関する調査を4つの回復期リハビリ病院で実施した。収納やベッドのサイズなど物理的な環境の違いと、持ち込み物の制限などの違いが患者の持ち込み物の量や病室での過ごし方に影響を与えることが分かった。また、病室タイプによる違いが患者の心理的影響を与えることなど、療養環境の違いが患者の生活行為に影響する実態を把握した。物の持ち込みを促す運営方針や、患者の生活行為を促す物を持ち込み、かつしつらえやすい病室の工夫がリハビリ以外の時間帯の活動性を高めるうえ重要である。
本研究の目的は、中国の内陸都市である西安市を対象に、高齢者福祉施設への入所の実態と課題を地域や施設の種類の違いに着目して解析することにある。分析資料は、高齢者福祉施設の統計資料と入所者へのアンケート調査による。これらの資料により、入所高齢者の属性、入所理由や改善要望などを解析し、施設への入所ニーズや課題は、地域や施設の種類により異なることが把握された。これらの分析結果は、高齢者福祉施設を建設する際に、施設への入所を必要とする高齢者が適切に入所できることで、施設の入所率が上がる重要な要因と意義を示唆するものである。
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