本研究では、公共空間におけるパラスポーツ体験の心のバリアフリー醸成への効果について分析した。参加者へのアンケート(n = 759)を分析したところ、パラスポーツ体験会の心のバリアフリー醸成への効果が証明された。また、競技への関心変化が心のバリアフリー醸成に強い影響を与えていること、開催場所の評価も間接的に一定の効果があること、パラスポーツ体験が障害への関心が低い層に対してより効果が高いこと等が明らかになった。以上より、公共空間におけるパラスポーツ体験が心のバリアフリー醸成に一定の効果があること等が確認された。
本研究の目的は、我が国の国会での社会福祉士に関する審議における、論点、争点、ロジックを明らかにすることである。研究方法は、質的研究方法であるテーマ分析法を用いた。結果として、1044件のラベル、461件のコード、183件のカテゴリ、32件の論点を見出した。また、争点としては、「精神保健福祉士の独立資格化」等の9つの争点があることがわかった。ロジックの変化としては、《士士法の制定と改正》《社会福祉士の専門性》《人材確保》の3つの論点で、特徴的な変化があることがわかった。今後の課題としては、研究対象の範囲を広げ、行政府の資料等を分析することや、社会福祉士の専門職性を検討することが挙げられる。
本研究では、聴覚障害者を対象としたアンケート調査によって、日常生活での応答で困難を感じやすい場所や場面について把握し、その結果を参考に「画面の指さしで応答する聴覚障害者のコミュニケーション支援サイト」を制作した。使用できる応答場面は主に、来宅者との応答、店舗や交通施設等の外出先での応答、体調不良時やトラブル発生時等の緊急/非常時の応答であり、画面に表示された文字やピクトグラムの選択や提示、文字の入力などによって応答する。そして、当サイトの使いやすさや分かりやすさに関する意見収集に基づいて、その改良を行った。聴覚障害者のコミュニケーション支援の向上に寄与することが期待される。
本研究では、農福連携活動が障害児者のみならず、支援職員等周辺関係者に及ぼす効用にも着目してアンケート調査を行った。農福連携活動は、障害児者の体力増進や積極性の生起等に効果をもたらしただけでなく、支援職員の心身にも協力や連携の重要性への気づきなど一定の効果をもたらす可能性が示された。さらに、障害児者が日常生活において屋外を志向するようになったこと、支援職員が地域との協働の中から社会への貢献感を実感していたことから、農福連携活動を通じて障害児者、支援職員双方が多様な人々と交わることへの自信や喜びを得ていることも示唆された。農福連携は多様な人々を集めるコミュニティとしての機能を有し、多様な背景を持つ個人がともに活動することでその機能が最大化されるものと考えられた。
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