働く人の多くがストレスを感じている現在,産業ストレス分野の対策は喫緊の課題である。
産業保健活動を展開するには,多職種がチームとなって活動する必要がある。産業看護職は,「働く人に最も近い専門職」と言われており看護の専門性を生かし,きめ細やかな対人支援と集団・組織全体の組織診断,コーディネーションカを駆使して幅広い活動を展開している。
労働安全衛生法が制定された当時は,今のような「看護」の専門性に関して世間で十分な認知がされていたとは言い難かった。しかし,この50年間に看護教育の在り方も様変わりし看護は専門性を確立した。一方で,看護基礎教育において「産業保健・産業看護」の教授は未だ不十分と考えられる。実践では,産業ストレス分野をはじめ看護職の果たす役割は大きく,産業保健活動において看護の貢献は欠かせない。
これからの看護基礎教育の在り方,実践活動に求められること,産業看護研究を通して,産業看護の専門性発揮が産業ストレスの解決に繋がることについて言及した。
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