医療情報学
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32 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
春季学術大会論文
  • 正木 史明, 藤田 洋之, 宇治川 清登, 片倉 朗, 山根 源之, 辻内 みゆき, 松井 秀樹, 松田 敏寛, 榎本 邦彦
    2012 年32 巻2 号 p. 53-58
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/01/23
    ジャーナル フリー
     東京歯科大学市川総合病院では,平成23年5月(4月診療分)から外来,入院ともに歯科レセプト電算オンライン請求を開始する予定である.大学附属病院における歯科レセプト電算化を行うにあたり,標準歯科マスタを用いた歯科電子カルテシステムと医事会計システム連携において発生した問題点をいかにして克服したか,また医科レセプト情報の利活用が取り沙汰されている中で,電子化された歯科レセプト情報が今後歯科医療,医療界でどのように利活用することができるかを考察した.本発表では,大学附属病院における歯科レセプト電算化における問題点と対処方法を紹介し,電子化された歯科レセプト情報活用の将来を議論できればと考えている.
  • 瀬戸 僚馬, 津村 宏
    2012 年32 巻2 号 p. 59-63
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/01/23
    ジャーナル フリー
     医師の電子カルテ操作を始めとする間接的業務を把握するため,質問紙調査を行った.対象は徳島県医師事務作業補助者導入推進事業を実施している14病院のうち,協力を得られた6病院のすべての医師とした.対象となる187人に依頼し,63人より回答を得た.電子カルテ導入済の3病院では,間接的業務が198.7分/日のうち電子カルテ操作が53.1分/日を占めた.未導入の病院では,同153.5分/日のうち診療録・伝票記載が16.3分を占めた.また,医師の間接的業務時間と電子カルテ操作時間の間には,弱い相関を認めた(r=0.42).なお,電子カルテ操作時間のうち,外来診療録の入力が27.6分/日を占めていた.操作時間は,診療科や職制による有意差は見られなかった.電子カルテ導入病院においてはその業務が医師の業務負荷の一端になっていることは事実であり,医師事務作業補助者による支援の必要性が示唆された.
  • 安田 晃, 平野 章二, 阿部 秀尚, 花田 英輔, 津本 周作
    2012 年32 巻2 号 p. 65-71
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/01/23
    ジャーナル フリー
     本研究では演習期間中におけるグループ内の学習行動を定量的に分析し,学生の行動様式を明らかにすることを目的とした.演習終了時において19項目からなる自己評価による学習態度調査に自記したデータを解析した.解析には等質性分析を行い,各グループの構成メンバーの固有ベクトルを2次元表示し,各点を結び座標上の閉じた多角形として面積を測定した.多角形面積の大小により,グループを構成する個人の回答の分散の大小が分かる.多角形の面積はグループ内での意思統一の指標にもなる.その結果,グループを構成する個人の回答の分散を多角形表示することで演習期間中を通してグループ内の思考の変動が定量的に分かった.多角形の面積は意識の統一的な判断となるが,課題に対する個人間の選択性によっては大きな面積であっても意志決定の統一的な過程と解することもできる.演習を通して学生は何らかの知識を獲得するが,その知識獲得の際のグループ内での統一的な思考過程の一端が今回の分析から明らかとなった.演習を続ける過程で動機づけ,自己決定的な行動様式に対して定量的に考察でき,本結果より学生に対して適切な指導を行うことが可能となった.
  • 平井 優司, 長井 美和, 横井 英人, 澤田 秀之
    2012 年32 巻2 号 p. 73-81
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/01/23
    ジャーナル フリー
     本研究では,オントロジーの性質をもつ医学用語集に対応した電子カルテのシステムと音声認識エンジンを統合し,音声認識により電子カルテのデータ入力を支援するシステムの開発を進めている.このシステムは,医療現場を想定した実環境での使用を目指しており,これまでの研究で音声認識を用いる入力部において雑音が大きな問題となることがわかった.本研究では実環境の使用を想定し,NTT西日本高松診療所の内視鏡検査室での環境音を録音し,雑音を付加した音声ファイルを用いて音声認識実験を行った.実験の結果,S/N比が26[dB]から40[dB]までは雑音を付加しない場合と同程度の認識率があるが,20[dB]を超えると雑音による認識誤りが増加することが分かった.入力部で20[dB]程度まで雑音を抑制して音声認識エンジンに渡すことにより,安定してカルテ入力が可能であることが分かり,今後はノイズ除去手法と合わせてレポーティングシステムの実用化を目指していく.
  • 井筒 悠太, 住吉 涼, 川中 普晴, 山本 晧二, 鈴木 清詞, 高瀬 治彦, 鶴岡 信治
    2012 年32 巻2 号 p. 83-93
    発行日: 2012年
    公開日: 2015/01/23
    ジャーナル フリー
     介護施設では認知症の予防・改善を目的としたロボットセラピーと認知症評価テストが実施されている.しかし,評価テストは「テスト」であることを意識するため,正確な評価が難しい.また,テスト自体に嫌悪感を抱く高齢者も多い.本研究では,被験者に意識されることなく認知症の進行度を計測・評価する「会話ロボットによる認知症評価システム」を目指す.
     本論文では,既存の評価スケールを調査し,日常会話から認知症進行度を推定するための新しい設問方式を提案した.評価実験のため,改訂長谷川式簡易知能スケール(HDS–R)をロボットに実装した.被験者10名に対し,①提案方式と②HDS–Rによる認知症評価を行った.両方式について,被験者を認知症進行度に基づいて2群に分け,Mann-Whitney検定を行った.その結果,提案方式とHDS–Rの結果ともに5%の有意差が認められた.また,Spearmanの相関係数は0.77~0.65(P<0.05)となり,有意な相関関係も認められた.人による評価テストにて得られるHDS–Rスコアと試作システムにより得られるスコアの違いについて検討した結果,音声入力,音声認識,正誤判定における問題点が明らかとなった.
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