JAMSTEC Report of Research and Development
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9 巻, 3 号
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報告
  • ~シリコーン系防汚塗料の防汚効果試験~
    藤木 徹一, 中野 善之, 渡邉 修一
    2009 年 9 巻 3 号 p. 3_1-3_8
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/03
    ジャーナル フリー
    現在, むつ研究所では, 海洋表層の二酸化炭素分圧の高密度観測を可能にする漂流型二酸化炭素分圧観測装置 (小型漂流ブイ) の開発を行なっている. 一般に, ブイなどを用いた中・長期の海洋観測では, 観測期間中に機器に生物付着が発生し, 装置の機能や能力を低下させる. 海洋では生物付着防止効果に優れた塗料の防汚剤として有機スズ (トリブチルスズ) が長く利用されてきたが, 海洋環境への負荷が明らかとなり, その使用が禁止された. 本報では, 防汚剤を使用せず塗膜表面物性を利用したシリコーン系防汚塗料が, 海洋観測機器にも利用出来るかを検討するため, 各種防汚塗料とともに防汚効果の比較試験を行なった. 試験開始から500日後, シリコーン系防汚塗料を塗布したプレートが, 試験した塗料の中で最も付着物が少なく (被覆率 : 25%), 優れた防汚効果を示した. この結果より, 開発中の小型漂流ブイの生物付着防止に, シリコーン系防汚塗料を利用した.
特集
第I期(2004年-2008年度)中期計画の成果について
総説
  • ―海洋工学センター5年間の取組みと成果―
    宮崎 武晃
    2009 年 9 巻 3 号 p. 3_11-3_59
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/03/03
    ジャーナル フリー
    海洋工学センターでは, 海洋研究に重要な基盤技術の構築・充実のため, 海洋に関係する先進的技術の研究開発を行うとともに, 7隻の船舶, 有人潜水船や無人探査機を含む各種の観測機器, 高圧実験水槽等の研究施設整備の運用, 管理,さらに機能向上などの機器開発を積極的に行うとともに研究支援及び支援に関係する技術者の育成に関する活動を行ってきている. ここでは, 2008年までの5年間の活動概要を紹介する.
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