日本看護管理学会誌
Online ISSN : 2189-6852
Print ISSN : 1347-0140
19 巻 , 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
論点
資料
  • 近末 清美
    原稿種別: 資料
    2015 年 19 巻 2 号 p. 67-75
    発行日: 2015/12/25
    公開日: 2018/08/10
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究は,子育てをしながら病院に勤務する女性看護職のワーク・ライフ・バランス(以下WLB)と,職業キャリア成熟との関連性を明らかにすることを目的とした.対象は,A県内100床以上を有する24施設の小学6年生までの子どもをもつ看護職924名とし,無記名自記式質問紙法調査を行った.調査内容は,家庭生活の充実感,仕事生活の充実感および自己の生活の充実感の3つの尺度からなるWLB,中堅看護師の職業キャリア成熟尺度,家庭・仕事環境,個人の余暇活動とした.回収率61.5%,分析対象には有効回答の536(有効回答率58.0%)を用い,SPSS Ver20.0にて概念間の関連を分析した. WLBの下位尺度すべてが平均値以上にあるWLBがとれている人は173名(32.4%),すべて平均値未満にあるWLBがとれていない人は,119名(22.2%)であった.WLBがとれている人の職業キャリア成熟得点は最も高く,94.1±11.3点であり,WLBがとれていない人は最も低く,76.9±11.1点であった.WLB総得点と職業キャリア成熟度には,rs= .59で正の相関が認められ(p < .01),子育て中の看護職は,WLBがとれていると看護職として計画的,自律的にキャリア発達することが示唆された.WLBがとれ,キャリア発達するには,家庭内イベント,地域・趣味活動,研修参加が行えるよう家族や職場の支援が有用と考えられた.

  • 西山 史江
    原稿種別: 資料
    2015 年 19 巻 2 号 p. 76-85
    発行日: 2015/12/25
    公開日: 2018/08/10
    ジャーナル オープンアクセス

    厚生労働省(2007)は,医療安全管理者の業務指針及び養成のための研修プログラム作成指針において医療安全管理者の業務として安全文化の醸成を掲げた.

    そこで,専従医療安全管理者の組織における安全文化醸成行動を明らかにすることを目的に研究した.研究方法は,専従医療安全管理者が組織の安全文化醸成につなげることが出来たと確信しているインシデント報告を一つ選び,そのインシデント報告を受け取ってから評価までの一連の安全文化醸成行動について専従医療安全管理者に半構成的面接を実施し,質的記述的分析を行った.研究協力者は,医療安全加算1を取得している病院に勤務する専従医療安全管理者である看護師10名.結果は, 6つのカテゴリーと,13のサブカテゴリー,28のコードが抽出された.専従医療安全管理者がインシデント報告を受け取ってから,組織に安全文化を醸成させていくために,【組織活動への意思決定】,【当該部署の安全に関するアセスメント】,【組織活動に向けた段取り】,【組織活動への踏み出し】,【新たな安全対策に関する価値観の吹きこみ】,【安全に関する新たな価値観の醸成】という6つの段階を経ていた.

    専従医療安全管理者は,医療安全の専門家としての方策を駆使しながら,組織の安全文化醸成に取り組んでいることが示唆された.

特別企画
feedback
Top