〔目的〕知識と技術を活用した看護を実践できる看護職者の養成に向け、看護技術演習において教員がどのような意図に基づく教授活動を展開しているのかを明らかにし、その特徴を考察する。
〔方法〕全国の3年課程看護師養成教育機関に就業し、教員として3年以上の経験があり、かつ看護技術演習を担当する教員232名を対象に、郵送法による質問紙調査を実施した。データ分析には、Berelson, B. の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いた。
〔結果〕104名から返送があり、具体的な記述のあった97名のデータを分析した結果、「基盤となる知識の定着を意図した援助と根拠を結びつける発問と補足説明」等、看護技術演習における教員の意図に基づく教授活動18カテゴリが明らかになった。
〔考察〕明らかになった18カテゴリを文献と照合し、考察した結果は、技術演習を担当する教員の意図に基づく教授活動が『根拠に基づいた技術の修得を目指して、指導体制を整備すると共に段階的な学習と反復練習機会を提供する授業計画を立案する』等、6つの特徴を有することを示唆した。
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