要旨:
〔目的〕臨床学習環境における実習指導者のアーティファクトの活用を明らかにする。
〔方法〕一般病床数 300 床以上の病院に勤務しており、実習指導者講習会を受講し、実習指導経験が
3年以上の現任の実習指導者16名に半構造化面接を実施した。実習指導者のアーティファクトの活用について、質的記述的に分析した。
〔結果〕臨床学習環境における実習指導者のアーティファクトの活用として、【病棟にあるものを教材として用いる】、【言葉や知見を指導メソッドに取り入れる】、【指導時間や場所を確保する】、【ツールを用いる】という4つの大カテゴリーが生成された。
〔考察〕実習指導者は、物理的実体のあるものと物理的実体のないものの両方を実習指導で活用していた。また、臨床学習環境において、看護学実習での学生の主体的な学びを支援するために、アーティファクトを活用することの重要性が示唆された。
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