日本在宅看護学会誌
Online ISSN : 2760-5019
Print ISSN : 2187-168X
14 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
巻頭言
原著
  • 鈴木 健太
    原稿種別: 原著
    2025 年14 巻1 号 p. 2-12
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー

    目的:自宅で生活を始めてからの1年間において行われる、重度障がいのある乳幼児への訪問看護実践を明らかにする。

    方法:質的記述的研究デザインを選択し、データ収集は看護師の訪問場面の参与観察と看護師へのインタビューを中心とするフィールドワークにて行った。研究参加者は看護師4名と家族4組だった。

    結果:看護師の実践は【その子の特徴と必要なケアを模索する】ことに始まり、【試行錯誤する親を支える】かかわりと【機を見て踏み込む】かかわりを経て、徐々に【家族に活用される役割を担う】ように変化していくことが明らかとなった。

    結論:子どもの意思などの非言語的ニーズや成長発達の可能性といった潜在的ニーズを探し出す実践が、その子なりの成長発達や家族の心身の健康に寄与していること、あえて親に指導しない実践が育児への手応えや家族全体の生活の落ち着きを促し、家族主体の生活に繋げていることが示唆された。

研究
  • 中村 由香, 松下 恭子, 岡久 玲子
    原稿種別: 研究
    2025 年14 巻1 号 p. 13-22
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー

    目的: 自助グループに参加する認知症高齢者の男性家族介護者におけるレジリエンスの構成要素を明らかにし、レジリエンスに焦点を当てた支援の示唆を検討する。

    方法: 自助グループに参加する認知症高齢者の男性家族介護者5名を対象とした。介護における困難な状況に伴う心理的危機状態から立ち直る体験を中心に、半構造化面接を実施し、質的帰納的分析を行った。

    結果: 自助グループに参加する認知症高齢者の男性家族介護者のレジリエンスとして【介護によって湧き上がる感情に向き合い介護する】【介護との距離と前向きになるきっかけをつかむ】【人とのかかわりの中で新しい気づきや精神的な安定を得る】【自己肯定感を持ちこれまでの経験を生かしながら対処する】【介護経験の振り返りから自己洞察する】【自己効力感を持ち介護と他者貢献を主体的に行う】の6カテゴリーが抽出された。

    結論:他者や社会とのつながりをもつことは、男性家族介護者自身が本来持っているレジリエンスを発揮し高めることにつながっていると示唆された。

資料
総説
  • 藤井 愛, 新井 香奈子
    原稿種別: 総説
    2025 年14 巻1 号 p. 42-52
    発行日: 2025年
    公開日: 2026/08/05
    ジャーナル フリー

    目的:乳幼児期の医療的ケア児とその家族を対象とした訪問看護において、訪問看護師が行う多職種・多機関連携の意図とその実践内容について明らかにする。

    方法:医中誌Webなど3種のデータベースにて「医療的ケア児OR重症心身障害児OR重症児OR NICU」「訪問看護」「連携OR協働OR調整OR情報共有」で検索を行い12文献について分析した。

    結果:【円滑な在宅移行に向けた支援環境づくり】をはじめ、訪問看護師の連携の意図6カテゴリと実践内容29サブカテゴリが抽出された。

    結論:医療的ケア児とその家族を対象とした訪問看護において、訪問看護師が行う多職種・多機関連携の特徴は①児の生活の場に関する変化の節目に連携して児の体調管理・安全確保をしていること、②児の生活の場拡大に合わせて支援ネットワークを拡大させていくこと、③児・家族の発達促進を意図した実践が多いことが考えられた。また、訪問看護が意識的に連携を深め、多職種連携に関する実践知を多職種間で共有する重要性が示唆された。

feedback
Top