【目的】在宅高齢者のきこえに関する感情に影響を与える変数について明らかにし、その感情が精神的健康度に与える影響について明らかにすること。
【方法】在宅高齢者に対しアンケートと純音聴力検査で両耳の1000Hzと2000Hzの40dBが聴取できるか確認した。
【結果】 研究対象者は72人で、「きこえに対する感情」は因子分析(最尤法、プロマックス回転)を行ったところ、第1因子「社会生活における自尊心の低下」と第2因子「自己の否定的な感情」が抽出された。第1因子「社会生活における自尊心の低下」と関連が見られた変数は「耳の疾患」、「難聴の他人からの指摘」、「補聴器経験」、「きこえの自己評価」であった。第2因子「自己の否定的な感情」と関連が見られた変数は「性別」、「耳の疾患」であった。そして「社会生活における自尊心の低下」を強く感じる人は精神的健康度が低いことが明らかになった。
【結論】在宅高齢者に対し自尊心の低下に繋がらない環境の配慮や補聴に対しての個別的な策を講じる必要性が示唆された。
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