[目的]仕事と介護の両立を継続してきた就労介護者に焦点を当て、仕事と介護の両立体験を探り、介護者支援の示唆を得ることである。
[方法]要介護者を就労しながら介護する主介護者、またはその介護体験を持つ介護者7人を対象に、半構造化面接を行った。分析は修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチに基づき行った。
[結果]介護者は、<仕事を続けることへの迷い>を繰り返しながらも、【仕事の効果】を大きな支えとして【介護力の導入と活用】【周りの共感と支持】によって両立を可能とする環境を整え、両立を継続した。介護者は、様々な問題に直面し乗り越えてきたこれまでの体験を振り返り、【介護から得たもの】として、介護は<自己成長の糧>であり<体験から導きだした自分なりの介護観><全うしたい思い>が培われたと、介護を肯定的に受け止め価値を見出していた。そして、<自分のために使う時間>を大切にしてこれからの人生をより充実させていきたいと前向きな思いを抱いていた。
[結論]介護者の両立体験は、【仕事の効用】を最大の強みとして、介護者としてまた人間として成長を遂げていくプロセスとして捉えられた。介護者個々の主観的な思いを継時的に丁寧に把握しながら、介護者の成長につながる支援の在り方を検討していくことの大切さが示唆された。
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