目的:重複障害をもつ子どもの母親は、子どもが生まれてから12歳までの間、子どもに対してどのような思いを抱いていくのか、その思いを明らかにする。
方法:質的記述的研究法を用い、重複障害の子どもをもつ母親8名に半構造的インタビューを行った。
結果:母親の思いは,【混沌とした思い】と【立ち位置の確保】で構成された。その思いは、【混沌とした思い】から【立ち位置の確保】に至っていた。
【混沌とした思い】とは、《実感がない》、《生じる不穏な気持ち》、《告知に伴う揺らぎ》、《看ることの限界感》、《未来に対する恐れ》の5中カテゴリーで構成された。【立ち位置の確保】は、《看ることの困難に対して立ち向う覚悟》、《存在の意義》、《子どもからの教示》の3中カテゴリーで構成された。
結論:母親の【混沌とした思い】から【立ち位置の確保】へ移る契機は、障害の告知と父親らによる支えであり、母親の思いは相互に関係し、母親が育まれていく姿が見出された。
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