第1報に於て, メダカの群游現象に關與する感覺に就て, 嗅覺, 觸覺並に色覺は, 何等主要なる役割を演ずるものではないこと, 或は, 全く何等の役割を演ずるものではないことが結論された。そればかりでなく更に, 刺戟個體の運動並に形態が群游機構に重大なる關係を有することが示唆された。これらの指摘された2問題のうち, 本報告は運動の問題, 即ち, 刺戟個體の運動の速さ, 方向, 及び自然さ不自然さを, 並に, 前報告に於ては指摘されなかつたが群游機構には運動並に形態と同じく重要なる關係を有する刺戟個體の大いさに關する問題を取上げたのである。
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