介護者の疲労の実態とショートステイ利用による疲労の変化を知る目的で, 静岡市内の特別養護老人ホームのショートステイを利用する介護者34人に対して, 利用開始時と終了時の2回, 蓄積的疲労徴候調査 (CFSI) を実施し, 以下の結果を得た。
1. ショートステイの利用前の介護者の疲労は身体的特性が高かった。また, 疲労は介護者の自由時間に関連がみられた。
2. CFSIの結果, 慢性疲労, 一般的疲労感, 不安感, 抑うつ感 (p≪0.01), イライラの状態, 気力の減退 (p≪0.05) の6特性が有意に減少した。
3. 改善群は79.4%(27人), 非改善群は20.6%(7人) であった。
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